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File no. 121
《COLE HAAN/コール ハーン》
広大なアメリカでは、州によって文化や風習が異なり、多様性に富んだブランドが多数存在している。
だからこそアメリカンブランドは奥が深くて楽しい。
しかし、多くのブランドが誕生する裏で、消えていくブランドが多いのも事実。
アメリカで長い歴史を持つブランドは少なく、現在進行形で存在しているだけでも素晴らしいのだ。
そんな長い歴史を持つ数少ないブランドの中でも他とは一線を画し、ひと際輝くブランドがある。
今回は人々のニーズを的確に捉え、王道という軸を守りながら常に革新に満ちた歴史を紡いできた、アメリカが誇るライフスタイルブランド《コール ハーン》の歴史に触れてみたい。
《コール ハーン》はトラフトン・コールとエディ・ハーンの二人の靴職人により、1928年にシューズブランドとして創設された。
そう、ブランド名は二人の名前に由来する。
創設当初から卓越したパフォーマンスが発揮できるよう丁寧なものづくりに邁進。
徐々に顧客やユーザーの信頼を勝ち取り、アメリカ国内外において着実にファンを増やしていった。
その後も変わらないスタンスでものづくりを続け、上質なメンズとウィメンズのシューズブランドとして確固たる地位を確立した。
2000年に入ると、独自で開発したオペレーションシステムを搭載した"オリジナルグランド"をはじめ、イノベーションとクラフトマンシップが融合された革新的なシューズを次々発表。
見た目は上質な高級紳士靴でありながら、ソールに最先端のクッションテクノロジーを搭載したシューズは世界中でセンセーショナルを巻き起こし、世界中のファッション業界に衝撃を与えた。
写真の洗練された美しいシューズは、創立当初からのフィロソフィを受け継ぐグランドシリーズの一足「4.ゼログランド スティッチ ライト スニーカー」だ。
グランドシリーズとは《コール ハーン》のイノベーションの総称であり、伝統、スタイル、技術の融合から誕生した革新的なアプローチ。
洗練さや機能性に妥協することなく、より素晴らしい製品を生み出すことに前向きに取り組む姿勢を意味している。
数多くの名作シューズを誕生させてきた同ブランドだが、現在はシューズの製造で培った技術や知識をバッグやアウターなどに取り入れ、ライフスタイルブランドとして躍進。
世界中にファンを持つブランドとして知られている。
100年近い歴史を有する老舗でありながら、常にイノベーションを続けてきた《コール ハーン》に今後も注目したい。