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File no. 092
《C.W.Dixey &Son / シー ダブリュー ディキシー アンド サン》
ファッションには勝負服、アンダーウエアにも勝負下着があるように、アイウエアにも”勝負メガネ”があって然るべきだ。
しかし、”勝負なにがし”というくらいなのだから、世間的に評価されている一級品、または強い思い入れのあるモノでなければ、勝負はできないだろう。
今回は、その前者として世界的に高い評価を獲得している、歴史あるブランドとその銘品を紹介したい。
《シー ダブリュー ディキシー アンド サン》は、1777年にイギリスで創業した、230年以上にわたる歴史を誇るアイウエアブランドだ。
創業当初は光学と測量機器を開発・製造していたが、フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトの望遠鏡を製作したことでその高い技術力が証明され、広く知れ渡ることとなった。
その後にアイウエアの製作を手掛けるようになり、英国の王族や貴族、紳士が愛用するブランドとして歴史を紡いできた。
多数の著名な愛用者が歴史に名を残しているが、代表的な愛用者としては以下の人々がいる。
英国紳士の代表格の一人として名高い元イギリス首相、ウィンストン・チャーチル。
軍事・政治・文学の才能に恵まれ、第二次世界大戦でイギリスを勝利へと導き、BBCが2002年に行った”偉大な英国人”投票で栄えある一位に選ばれるなど、国民的な人気を誇る人物が愛用していたのが《シー ダブリュー ディキシー アンド サン》のメガネだった。
ちなみに、ウィンストン・チャーチルが愛用したメガネは、その名を冠した「サー・ウィンストン・チャーチル」モデルとして現在まで受け継がれ、発売され続けている。
その中の1つが写真のメガネ「チャートウェル01」だ。
この「チャートウェル」という名称は、サー・チャーチルが壮年期に過ごした邸宅の名称に由来する。
また、映画「007」の作者であるイアン・フレミング、さらには映画「英国王のスピーチ」のモデルとなったジョージ6世も顧客に名を連ねており、ロイヤルワラント(王室御用達)を幾度となく授与されている。
ここの魅力は、なんといってもその長い歴史に裏打ちされた伝統的な美しさにある。
230年以上もの間、伝統と技術を紡ぎ、激動の時代の中で常に一流の人々に愛されてきた。
この揺るぎない事実が、他ブランドでは表現できない重みや厚みとなって現れる。
“勝負なにがし”に限らず、歴史ある一級品を持つことは人としての成長に繋がるはずだ。
ぜひとも《シー ダブリュー ディキシー アンド サン》のメガネを手にした、新しい自分に出会ってほしい。