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キャンプだけでなく海や川など、フィールドを問わず活発なアウトドアシーン。照りつける太陽のもと、童心に帰ってウォーターアクティビティに興じるのはこの時期だけの贅沢なわけですが、若いとは言い切れないボクらの体にとって果たして本当に問題なし?
楽しいはずの外遊びが、薄毛を引き起こしてしまう原因にもなり得るのではなかろうか……。好評だった前回の「キャップと薄毛の関係性」に引き続き、今回はそんな「水遊びでの薄毛リスク」について、薄毛治療のプロに聞いてきました。
今回、外遊びと薄毛の関係性を教えてくれたのは最新医療機器を使った日本で唯一のAGA治療が体験できる、ナチュラルAGAクリニックの院長である新行内さん。水遊びやBBQといった温暖なきせアウトドアの定番が、髪の毛にどんな影響を与えるのかお聞きしました。
夏といえば海! サーフィンにSUP、海水浴など、いくつになっても海は楽しいもの。だけど、童心に帰ることはできても、体にウソはつけません。仮にも若いとは言えないボクら的に、海水でイタむ髪の毛を内心スルーはできません。今年もたくさん海水を被ったところで、気になる話題を専門家にぶつけてみましょう!
新行内「海水=塩水は髪が傷む原因にはなりますが、薄毛に直接繋がるかといえば疑問です。ただ、ミネラル分が多く汚れもありますから、濡れたまま放置すれば結晶化してしまい、頭皮に悪影響を与えてしまうということはありますね。あとは海洋廃棄物などによって著しく水質が低下すれば影響がありそうですが、基本はそんなに関係ないと思います。正直、それよりも紫外線の方が頭皮へのダメージは大きいです」。
新行内「日焼けは肌が炎症を起こしている状態。毛根も正常に働かなくなる可能性があり、ノーガードでいると薄毛を引き起こしかねません。スイムキャップを被ると良いのですが、大人にはちょっと被りにくいですよね (笑) 。なので、オススメは頭皮用日焼け止めスプレーをマメに使用することですね」。
新行内「薄毛の原因の多くは男性ホルモンの変質。毛穴にミネラルや汚れが詰まっても薄毛になるとは限らないわけですが、少なくとも髪と頭皮にとって海水はプラスになりません。海に入った後はしっかり頭を洗い、乾かしてあげることが大切です。海の家のシャワーなどではシャンプーが置いてない場合もあるかと思うので、携帯用シャンプーとコードレスドライヤーを持っていけたら理想的です」。
新行内「そもそも頭皮が濡れているのは望ましくありません。雑菌の温床になりやすく、常在菌が過剰に増えて炎症を引き起こす場合も。そうなると毛根にダメージが出て、発毛の妨げになるんです。暑ければタオルドライでも乾きますが、自然乾燥に時間がかかる夕方以降の時間ならドライヤーを使った方が良いと思います」。
新行内「休憩はパラソルの下で。キャップを被るならしっかり頭を乾かしてからが鉄則です。顔を焼きたい場合でも頭は日光に当たらないよう工夫しましょう」。
新行内「とはいえ、夏に数回海で遊びぶ程度であればそんなに大きな影響はないかと思うのであまり神経質にならなくて大丈夫かと。例えば年間を通してほぼ毎日海で遊んでいるような人は要注意ですけど。控えめに遊ぶよりも思い切り遊ぶことでストレスも発散されるので、そういった意味ではむしろ頭皮にいいかもしれません」。
夏の水遊びは海だけにあらず。川や湖のアクティビティも人気が高く、アウトドア好きにはカヌーやSUP、ラフティングなどを楽しんでいる人も多いハズ! 海水ほどインパクトのあるイメージがない淡水、汽水は頭皮に悪影響はあるのでしょうか?
新行内「ミネラルが少ない分、海より川の方が無難かもしれません。しかし、地域によって硬度には違いがあるらしく、沖縄や千葉の水は高硬度、つまりミネラル分多めと聞きます。つまり、川によっては頭皮に負担がかかる場合もあるかと思います。やはり川で遊ぶ場合も、あがったらしっかりシャンプーしたいですね」。
新行内「どうなんでしょう……。多くの場合、上流ほど水がキレイだと思うので、どちらかといえば上流ですかね (笑) 。まあ、正直気にするほどの差異はないと思います。それなら木陰の存在を意識するべきかもしれません。むしろ、やはり川でも紫外線には注意が必要です。休憩場所として気持ちいい木陰を確保しておくと心置きなく遊べるのではないでしょうか」。
新行内「海川との違いとして、プールには塩素が含まれていますが、薄毛にはまず無関係といえます。髪の毛をゴワゴワさせないため、あがったらシャンプーだけでなくトリートメントもすべきですけど。いずれにせよ、海同様の紫外線対策は考えておきましょう」。
イメージ的に頭皮によくなさそうな海水ですが、ミネラルによって髪の毛が傷むものの、頭皮への直接的な悪影響はほとんどないよう。それよりも、注意すべきはやはり紫外線!
01.海・川に入ったあとは、すぐにシャワーを浴びるべし!
海水や淡水による頭皮への悪影響はほとんどないが、濡れた状態での放置は厳禁! ミネラルが結晶化して根詰まりを起こすこともあるため、水遊び後はすぐにシャンプー&シャワーで綺麗に洗ってきちんと乾かすこと。
02.紫外線に要注意!
炎天下で遊ぶ以上、やはり紫外線は油断大敵! スイムキャップを被ったり、頭皮用の日焼け止めスプレーをこまめに使用すると◎!
03.休憩中は日陰を確保!
もちろん休憩中だって油断は禁物! 海ならパラソルの用意、川では木陰を探すのがベター。難しければ、頭を乾かした上で帽子を被るべし。
前回の記事でも学んだ通り、やはり外遊びにおいては紫外線対策がキモになってくるということでした。とはいえ、頭の濡れたまま放置しておくとリスクもあるため、基本は清潔&ドライにキープしておくのが鉄則です。
Photo/Takuma Utoo
Text/Sachio Kanai、GO OUT編集部