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デビューから80年代初期のアルバムから、尾崎らしい魂の叫びと愛が混在した、知られざる名曲をセレクト。まだティーンエイジャーだった尾崎が、リアルなティーンの心を綴った歌詞とメロディは、大人になっても深く刺さります。吟味に吟味を重ねて4曲厳選。
1985年(昭和60年)にリリースされたアルバム「回帰線」に初収録された「ダンスホール」は、当時のダンスホールに出入りする奔放な少女を慈しみ深く描写したバラード曲です。この曲は、デビュー前に作られた曲で、オーディションで披露された当時の映像が残っています。動画サイトでは合計1000万回以上再生されているこの曲には、「心が洗われる」「16歳で作った歌を17か18歳で歌う。天才」と、惜しみない賞賛が寄せられています。
愛の喪失感をテーマにしたこの曲は、尾崎の感受性の鋭さを如何なく発揮しています。街の喧騒と孤独感が交差する中で、かつての愛を追憶する姿が心に響く。彼の歌声からは、失われた愛への切なさが滲み出ています。
「Scrambling Rock’n’Roll」は、1985年(昭和60年)のアルバム「回帰線」に収録された曲です。渋谷スクランブル交差点をイメージした曲で、「自由っていったいなんだい」「自由になりたくないかい」というフレーズは、ファンとの掛け合いになるのがライブでは定番でした。動画サイトでは「やっぱり何年経ってもすげぇ」「カッコイイの極み」と、絶賛のコメントが寄せられています。
日常の中にある非日常を切り取ったような歌詞が印象的な「街の風景」は、尾崎豊の観察眼が光る1曲です。何気ない街角の1コマがドラマティックに描かれており、彼の歌声は、街の風景を通して人々の生の声を代弁しているかのようです。