糖質オフとひと口に言っても「低糖質」や「低炭水化物」「低インスリン」など、さまざまなダイエット法が存在。ご飯やパンなどの糖質に気をつけるという点は同じですが、細かい部分では明確な違いがあります。低糖質と低炭水化物、低インスリンではどれが痩せやすいのでしょう?



低糖質は食物線維を減らさない


そもそも炭水化物とは、糖質と食物線維のこと。たとえば、ある食品の炭水化物が50gで、食物繊維が5gだとしたら、糖質は45gということになります。


このため言葉の定義上、低炭水化物ダイエットは食物繊維まで減らす方法。食物繊維は血糖値の上昇を抑えて腸内環境を整える役目を果たします。このため、低糖質ダイエットでは、食物繊維を減らしません。


一方、低インスリンダイエットは血糖値の急上昇を促すような糖質を減らす方法。食品には血糖値の上がりやすさを示すGI(グリセミック・インデックス)値があります。


低糖質は糖質の量にこだわる


米や麦などは、精白されているものよりもされていないもののほうが、食物繊維やミネラルが残っているためGI値が低いもの。低インスリンダイエットでは、白米ではなく玄米などのGI値の低い糖質を選ぶというわけです。


ただし、低インスリンで糖質の質にこだわるよりも、低糖質で糖質の量にこだわったほうがダイエット効果は上。これに加えて、糖質を食事の終盤に食べることを心がけると、さらに血糖値の上昇を抑えることができます。


なお、糖質がらみではグルテンフリーも知られていますが、これは小麦粉に含まれるタンパク質の一種であるグルテンをカットする食事法。グルテンフリーはパンや麺類を食べなくするので低糖質ダイエットになりますが、本来はグルテンに対する自己免疫疾患の治療が目的。ダイエットには向いていません。


情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 低糖質と低炭水化物ではどちらが痩せやすい?