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仙腸関節は上半身と下半身をつなぐ重要なポイント。じつは、ほとんどの腰痛の原因はこの仙腸関節に原因があります。このため、仙腸関節を正常な状態に戻すだけで腰痛は改善します。そこで、仙腸関節の位置と動きを自分の手で実際に触って確認する方法を紹介しましょう。
仙腸関節とは、背骨につながる仙骨と、腰を支える腸骨とを接続する骨盤にある関節です。いわば上半身と下半身をつなぐ重要ポイント。仙腸関節の複雑な動きによって、衝撃が吸収される構造になっています。
そんな仙腸関節の位置を自分で確認する方法を紹介しましょう。立った状態でわき腹の下に位置する骨盤が蝶の羽根のように広がった腸骨。この腸骨の上側を後方にたどっていくと、骨盤の後面に骨が隆起した部分があるはずです。これが上後腸骨棘という腸骨の一部になります。
仙腸関節の確認方法は、この上後腸骨棘に親指の腹を置くようにして、両手を腰に当てるのです。このとき、親指の先端に触れているのが仙骨。そして、上後腸骨棘の下の奥で、仙骨と接している部分が仙腸関節になります。
仙骨に親指を当てたまま、ひざを上げたり開いたりしてみてください。足の動きに合わせて、上後腸骨棘の位置が移動するのがわかるでしょう。これは腸骨が足の動きに連動して、前後に傾いたり左右に回転していることを意味します。
この下半身と連動する腸骨の動きと、上半身と連動する仙骨の緩衝材となっているのが仙腸関節。仙腸関節がほんの1~2ミリ動くことにより、ビルの免震構造のように骨や筋肉にかかる衝撃を吸収しているのでした。まさに縁の下の力持ち的存在です。
そして、疲れが溜まったり転んだりといったことが原因で、この仙腸関節が動かなくなってしまうと免震構造が崩壊。衝撃を吸収できずにまわりの筋肉が損傷することで、腰痛の原因となるのでした。
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