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腹筋は内臓を外敵衝撃から保護したり、体を支えたり、呼吸や排泄にかかわるとても重要な筋肉。腹筋が不必要というのではなく、仰向けに寝て上半身を起こしたり寝かせたりする運動方法がよくないのです。
そもそも骨格筋といわれる筋肉は、骨を動かすためにあります。筋肉を鍛えることで骨を適切に動かして、立ったり歩いたり走ったり…あらゆる行動をスムーズに行えるようにしているのです。
そして、骨を動かす筋肉には大きく2種類あります。1つは関節を曲げるための屈筋と、関節を伸ばすための伸筋です。そして、腹筋運動で鍛えられる腹直筋は屈筋にあたります。
腹直筋は肋骨と骨盤をつなぐ筋肉であるため、この筋肉が収縮すると背骨が丸くなります。つまり腹筋運動をするということは、背中を丸くする力をつけていることなのです。
腹筋といっても、腹斜筋や腹横筋などさまざまな筋肉が連動して、腹部の保護や体幹の安定に寄与しています。ここで背中が丸まってしまうと、腹筋が本来の機能を果たせなくなってしまうのです。
腹筋全体を働かせて腹筋を割るには、腹筋運動を丸める動作ではなく背筋をしっかり伸ばす動作が必要になります。鍛えるべきは関節を曲げる屈筋ではなく、関節を伸ばす伸筋。そのためには背筋群のトレーニングが必要不可欠なのです。
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