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日本のトラディショナルな練習方法が、じつは非常に理にかなったトレーニング方法であることがわかってきました。なかでも、腹斜筋の筋トレは相撲の四股踏みが効果的なのです。ただし、四股踏みの足を上げる動作は床を蹴ってはいけません。腹斜筋で足を引き上げるようにすることがポイントになります。
四股踏みは、最初に片側に体重をかけて反対側の足を上げながら、体幹をまっすぐにしたまま体重をかけたほうへ倒していきます。このとき、体幹がグラグラしないように一直線のまま倒すために稼働するのが腹斜筋です。
腹斜筋には上半身と下半身のバランスを制御する役目があります。背中側ではお尻の右側の大殿筋と左側の広背筋がクロスで連動、お腹側では右足の内転筋と左側の腹斜筋がクロスして連動しているのです。
四股踏みでは、体重をかけた側の足の内転筋とともに、足を上げる側の腹斜筋が稼働。体幹をまっすぐにしながら倒すときの、上半身と下半身のバランスを制御しているわけです。
ちなみに、四股踏みは腹斜筋の筋トレだけでなく、上半身と下半身をまたいでいるインナーマッスルである腸腰筋のトレーニングになることでも知られています。腹斜筋を使って体幹を横に倒すとともに、腸腰筋によって足を引き上げるのです。
このため、四股踏みで腹斜筋や腸腰筋を筋トレするには、体幹で足を上げることことがポイント。反動や勢いを使って足を上げるのではなく、床を蹴らずにひざから引っ張り上げるようにするとよいでしょう。
腹斜筋の筋トレに有効な四股踏みは左右差にも留意します。体幹と下半身で作る二等辺三角形が左右差なく崩れないようにすることで、体幹と下半身の連動をバランスよく鍛えることができるのです。
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