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体の中に蓄積していく脂肪は大きく、皮下脂肪と内臓脂肪に分けられます。基本的には脂肪は優先的に皮下に蓄積していくもの。それが皮下脂肪でまかないきれなくなると、内臓脂肪が溜まるようになります。食事制限などで内臓脂肪は比較的簡単に落とせますが、皮下脂肪は落とすのが難しいのでした。
溜まることが「悪」とされることの多い皮下脂肪ですが、人間が活動するための大切なエネルギー源として利用されるもの。外部からの衝撃を緩和したり、断熱材になったりという役割もあります。
そんな皮下脂肪は生まれて間もない子どもは全身にほぼ均一に分布しています。これが年齢が増すにつれて皮下脂肪の分泌は均一性がなくなり、皮下脂肪の厚いところや薄いところが現れてくるのです。
なかでも、皮下脂肪を落とすのが難しいのは、体幹の前・横・後ろになります。これは皮下脂肪に内臓のプロテクターとしての役目や、温度を一定に保つ断熱材としての役目があるからです。
しかも、特定の部位だけ皮下脂肪を落とすことはできません。とある研究によれば、腹部だけなど特定の部位だけ運動するグループと、全身運動をするグループとでは、脂肪の減少による体型の差は見られませんでした。
もちろん、皮下脂肪は減って腹囲も一様に減少しています。しかし、特定の部位だけ皮下脂肪を落とすことはできませんでした。すなわち、皮下脂肪に関しては部分痩せすることはできないのです。
そして、もっとも皮下脂肪を落とすのが難しいのがおへそまわり。6パックを目指して食事制限や筋トレをしても、多くの人は腹直筋上部のみが割れて見える4パックどまりなのは、ここに理由があります。
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