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コーヒーを飲む量と血管の硬さを調べた研究によると、コーヒーをよく飲む人は飲まない人に比べて50%近くも血管が柔らかく保たれていました。いま世界中でコーヒーの健康効果が注目されています。そこで、コーヒーが血管を柔らかくするメカニズムについて詳しく見ていきましょう。
じつは、血管の柔らかさに関係しているのが、コーヒーに含まれる「フェルラ酸」という成分であることが最新の研究で明らかになっています。発見したのは日本人の研究者です。
研究で使用したのはインスタントコーヒー。被験者8人にコーヒーを飲んでもらって、30分後に採血を行います。血液内の細胞を徹底的に調べたところ、ある変化がおきていることがわかりました。
コーヒーを飲む前と後を比べると、血液内のコレステロールの粒が大幅に減少しています。コーヒーを飲むと、コレステロールの処理能力が高まるということがわかったのです。
血液中にコレステロールが増えると、血管の壁に入り込んでしまうことがあります。すると、体内のお掃除屋さんであるマクロファージという細胞が現れて、コレステロールをせっせと食べて掃除してくれるのです。
一安心と思ったら、じつはマクロファージはコレステロールを食べすぎると死んでしまいます。この死骸がたくさん溜まってしまったものが、じつは動脈硬化。脳卒中や心臓病の原因になるものです。
しかし、コーヒーを飲むとそこにフェルラ酸がやって来ます。そして、フェルラ酸がおかしくなったマクロファージに付着。すると、マクロファージが元気になって、動脈硬化を防ぐことができると考えられるのです。
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