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胃が痛いとお腹を押さえる人がいますが、実際の胃の位置は成人男性で喉からおよそ25cm下あたり。胃が痛いという症状で病院を受診する患者の中で、胃が痛いと駆け込むんだものの実際は違う病気が原因ということがよくあります。胃が痛い原因が胃の病気でないケースを見ていきましょう。
胃が痛い原因が虫垂炎、いわゆる盲腸だったというのはよくある事例。大腸にぶら下がっている虫垂に炎症がおこるのが虫垂炎です。虫垂炎の原因は詳しくはわかっていません。
虫垂のある場所はお腹の右下あたり。みぞおち付近にある胃とはかなり離れた場所にあります。なぜ虫垂炎を胃が痛いと間違ってしまうのでしょうか。じつは胃と腸の痛みを感じる神経は近い場所を通っています。そのため、胃が痛いと勘違いしやすいのです。
胃が痛い原因が膵炎だったというケースもあります。血糖の調整などを行うホルモンであるインスリンを分泌している膵臓に炎症がおこるのが膵炎です。おもな原因は多量の飲酒になります。
膵臓があるのは胃の裏側。そのため、胃が痛いと勘違いしやすいのです。ただし、膵炎がひどくなると、肋骨の当たりを叩くと響くような痛みを感じます。胃の病気ではなかなか叩いて響くようなことはありません。
また、お腹を曲げて前かがみになると楽になって、体を反らせると辛くなるのも膵炎の特徴。膵炎を放っておいておきる激痛は、ハンマーの先にいっぱい釘を付けてそれを押し付けられるようなイメージといいます。
じつは膵臓は消化液を作ることも役目の1つ。膵臓が壊れてしまうと、その消化液がお腹の中に広がってしまうということ。お腹が溶けてしまうのです。考えただけでも痛いことが想像できるでしょう。
胃が痛い原因が心筋梗塞だったという事例もあります。心筋梗塞は心臓にある血管が詰まる病気です。発症すると胃や肩など、心臓とまったく関係ない場所が痛くなる場合があります。これは脳が勘違いするためです。その結果、対処が遅れて突然死する恐れもあるのです。
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