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視界に半透明の糸くずのようなものが見えるのが飛蚊症。ほとんどは生理的飛蚊症といわれる問題ないものですが、場合によっては網膜剥離の前兆の場合があるのです。網膜剥離は放置すると失明につながる病気。とはいえ、いまや網膜剥離の手術時間はわずか40分で、日帰り可能になっているのです。
手術をしないと失明につながる網膜剥離。10年前の網膜剥離の手術は、手術時間に2時間、手術後の入院に約1週間かかっていました。それがいまや、病院によっては日帰り手術ができるようになっています。
網膜剥離の手術は、従来は白目の部分を切開して行っていました。日帰り手術の場合、まず取り出したのは直径0.5mmの針。先端には穴が開けられています。これを眼内に打ち込むことによって、小型のオペ道具を通す通り道を確保するのです。0.5mmという細さのため、針を抜いたあとに傷口を縫わなくて済みます。
次に、吸引機能が付いた超小型のカッターで硝子体のゲルをカットしながら吸引。次に、比重の大きい液体であるパーフルオロカーボンを注入して、網膜を眼底に押し戻すのです。
最後に、六フッ化硫黄のガスを入れ、ガスの圧力によって網膜を眼底に貼り付ければ網膜剥離の手術は終了。かつては2時間かかっていた手術時間は、なんと40分ほどに短縮されています。患者にかかる負担が大幅に軽減されたのです。
ちなみに、網膜剥離の前兆となる飛蚊症は、近視の強い人に発症率が高い傾向があります。近視の人は眼球の大きさが若干大きいもの。網膜自体は大きくならないので、引き伸ばされて網膜が若干薄いからです。
このため、加齢とともに硝子体がしぼんでいく過程で、引っ張られて穴が空きやすいといわれています。この穴に液体化した硝子体が裏に回ると、壁紙がはがれるように網膜剥離がおこるというわけです。
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