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牛乳とお米はどちらが認知症予防に効果を発揮するのでしょう? 正解は牛乳です。もちろん牛乳自体に認知症を予防する成分が含まれていますが、ここでのポイントとなるのは「お米を食べすぎないこと」にあります。認知症を予防する食事はお米を減らすことが大切だったのです。
福岡県北部に位置する久山町は、住民の年齢層や職業の分布が日本人の平均に近く、日本の縮図ともいわれる町です。そのため、これまでにさまざまな疫学調査が行われ、将来的な認知症患者の推計値もこの町の調査を元に算出されています。
そんな久山町で、どんなものを食べている人が認知症になりにくいのか、1000人以上の住民を対象に17年間にわたって追跡調査。すると、認知症を予防する食事が判明しました。
じつは、牛乳や大豆、野菜や海藻を多く食べ、お米の摂取量が少なめだった人は、3割以上も認知症リスクが軽減したという結果が出たのです。これこそが認知症を予防する食事ということになります。
牛乳・大豆・野菜・海藻に含まれている成分は、かねてより認知症予防によいとされてきた成分ではあります。ただし、この研究のポイントは、お米を控えめにして、おかずを多く食べていたことにあるのです。
もちろん、お米が悪さをしているわけではありません。米ばかり食べているとおかずがあまり食べられなくなることがポイント。米を抑えて、ほかのおかずをたくさん食べるほうがよいということです。
認知症を予防する食事はお米を減らすことが大切。認知症予防で大切なのは、バラスンのよい食事でさまざまな栄養素を摂取することにあります。当たり前のことかもしれませんが、あらためて意識するようにしましょう。
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