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じつは腰痛になる人は寝方に問題があります。寝返りをあまり打たずに同じ姿勢を続ける寝方のために、腰まわりの血流が悪化。結果的に腰痛がおこるのでした。しかも、寝返りをあまり打たない寝方の原因は、じつは腰以外にあります。胸や背中、太ももなどの筋肉が硬くなっていることが原因なのです。
腰痛の人の寝方は、なぜ寝がえりが少ないのでしょうか。じつは、寝返りは体を回転させる全身運動です。このため、全身の広い範囲で筋肉の柔らかさが必要になります。なかでも、寝返りは骨盤のひねりが重要なポイントです。
このため、体の前面であれば胸から太ももまでの筋肉、体の後面であれば背中から太ももにかけての筋肉が大事になります。実際、筋肉の柔らかさが寝返り動作にどれほど影響を与えるかを見てみましょう。
筋肉の硬さを体感できる胸部から腹部を固定する特殊な硬性コルセットを装着。そのまま仰向けに寝てもらって、寝返りを打ってもらいます。すると、思うように寝返りを打てません。
つまり、腰痛の原因となる寝返りの少ない寝方は、胸や背中、太ももなどの筋肉が硬いことによって生じる現象ということ。じつは腰痛は、腰以外の筋肉が硬いことによっておきるということなのです。
実際に、腰痛患者で寝返りの少ない人の体を調べたところ、いくつも筋肉が硬くなっている場所が見つかりました。それが大胸筋や腹直筋、大腿四頭筋、脊柱起立筋、大殿筋、ハムストリングス、腓腹筋などです。
じつは腰痛歴の長い人は、ふだんから腰をかばう動作が多く、知らず知らずのうちに腰以外の全身の筋肉が硬くなる傾向があります。それによって寝返りの数が少ない寝方になるというわけ。結果的に、腰痛が長引いてしまうのです。
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