気象病による頭痛は、膨張した血管を過剰に収縮させるときにおこる痛み。肩こりや腰痛も膨張しようとする筋肉を過剰に収縮させてしまうため、痛みを招きます。気象病が神経痛や関節痛として出る場合、血管が過剰な収縮からけいれんをおこし、神経に触れてしまうために痛みがおきるのです。



気象病の解決のヒントは飛行機


さらに、古傷の痛みもメカニズムは神経痛と一緒。ただし、痛み自体は錯覚です。古傷の痛みは、過去に痛めた部分の神経が、痛みが出たような錯覚をおこすもの。実際は痛くないところが、痛いという記憶を呼び戻しているのです。


そんな敏感耳による気象病の解決のヒントは、飛行機の客室乗組員が実践していることにあります。飛行機に乗ると耳がキーンとしますが、これは飛行機の機内の気圧が地上より少し低い状態だからです。


これはまさに、気象病を引き起こす状態と同じといえるでしょう。このとき客室乗務員が行っている気圧対処法が、手の耳で覆う「耳当て」。耳当てとは、違和感があるほうの耳を手で覆うというものです。


気象病の予防には耳マッサージ


耳当ては客室乗務員のあいだで、代々受け継がれている対処法。耳を温めて、違和感を和らげるために行っているのです。じつは、気象病の人は耳の血行が悪いことがわかっています。耳当ては耳の血流をよくしているのです。


このほか、気象病の予防に効果的なのが「くるくる耳マッサージ」。やり方はとても簡単。耳を上・下・横にそれぞれ5秒ずつ引っ張ります。次に、軽く引っ張りながら後ろに向かって5回、ゆっくり回すのです。


そのあと、耳を包むように折り曲げて5秒間キープ。最後に、耳全体を手の平で覆い、後ろの向かって5回、ゆっくり円を描くように回したら終了です。これを朝昼晩の3回、痛みの出ない程度の力で行います。


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情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 気象病には客室乗務員が実践する耳当てが効果的