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多くの人を悩ますぎっくり腰。その正式名称は「急性腰痛症」。突発的におこる腰の痛みすべてを総称しています。じつはその痛みの原因は、筋肉の覆う筋膜が炎症を起こしていたり、筋線維が断裂していたり、椎間板が神経を刺激していたりと、人それぞれなのです。
じつは、ぎっくり腰の原因には「利き尻」が関係しています。人に利き手や利き足があるように、体の左右にあるものは優位性が生じるもの。お尻も例外ではなく、利き尻とそうでなくお尻があるのです。
そこで、ぎっくり腰のカギとなる利き尻のチェック方法を紹介しましょう。まずは左右どちらか一方に両足を投げ出して床に横座りします。このとき、体を垂直に保つように心がけてください。
同じように反対側に足を投げ出して横座りします。どちらか一方のほうが楽に横座りできるはず。このように、楽なほうで横座りしたときに、地面についているお尻が利き尻となります。
街行く人に分圧計で利き尻を計測してみると、20名中12名が左右どちらかに偏りすぎた状態で座っていることがわかりました。実際、ぎっくり腰経験者を計測すると、やはり利き尻側に体重が偏っています。
それではなぜ、利き尻に偏ってしまうことがぎっくり腰の原因となってしまうのでしょうか? 利き尻に偏って座り続けていると、骨盤が傾いていきます。すると、頭で体のバランスをとろうとするため背骨が湾曲するのです。
こうして歪んだ姿勢が定着してしまうと、腰の筋肉や靭帯などに徐々に疲労物質が蓄積。その結果、あるときふとした動きでも突然、ぎっくり腰になるというわけです。
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