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じつは肥満の原因は「腸」にあります。腸内環境が悪いことで肥満はおきているのです。しかも、腸内にはデブ菌と呼ばれる肥満を引き起こす細菌が存在しています。そして、デブ菌を腸内から減らして腸内環境をよくすれば、自然と肥満は解消されるのでした。
人類の永遠の悩みともいえるのが肥満。日本人の肥満率は男女問わず、年齢とともに高くなっています。肥満を放っておくと糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などがおきる可能性が高くなるため、健康のためにも痩せたいところです。
そもそも人間はなぜ肥満になるのでしょう? その原因は腸にあります。腸内環境が悪いと、せっかく吸収した栄養素が細胞に入ってくれなくて、すべて皮下脂肪や内臓脂肪に行ってしまうのです。
とくに、そのなかでも重要なのは腸内環境の中でのデブ菌になります。2006年、世界的権威のある科学雑誌『nature』に発表されたワシントン大学の研究を見てみましょう。
肥満の人と痩せている人の腸内細菌を、腸内が無菌状態のマウスに移植。エサや運動量など同じ条件で育てました。すると数週間後、肥満の人の腸内細菌を移植したマウスだけ、脂肪が20%も増加したのです。
その原因を詳しく調べてみると、肥満の人の腸内細菌にはファーミキューテス門という菌が多く、逆に痩せている人にはバクテロイデス門という菌が多いことがわかりました。
このことから、肥満の原因とされるファーミキューテス門の菌をデブ菌、バクテロイデス門の菌をヤセ菌と呼んでいます。デブ菌は必要以上に糖質や脂質を溜め込んでしまうのが特徴。そして、デブ菌を減らして腸内環境をよくすれば、肥満は解消されるのです。
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