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仙腸関節は上半身と下半身をつなぐ大切な関節です。じつは仙腸関節はアーチ橋のような微妙な力関係で成り立っているもの。悪い姿勢を続けているとバランスが崩れてしまいます。そして、そんな仙腸関節のバランスを取り戻す体によい座り方が「丹田座り」なのです。
アーチ橋とはアーチ構造を使って荷重を支える橋のこと。アーチ橋を作るときに最後にはめ込む真ん中の石をキーストーンといいます。キーストーンを入れるとすべての石に力が伝わり、橋全体に浮遊する力が発生する構造です。
じつは人間の骨盤はアーチ橋のような構造になっています。キーストーンとそのほかの石の関係が、ちょうど仙骨と腸骨の関係に似ているからです。仙骨は脊柱の下部に位置する大きな三角形の骨で、骨盤と接しています。
そして、骨盤側で仙骨と接するのが腸骨。いわゆる腰の出っ張りにあたる骨盤の大きな骨です。地面から伝わった力を腸骨が受けて、最後にキーストーンである仙骨がその上の脊柱を持ち上げるように働いています。
この仙骨と腸骨が接する関節が仙腸関節です。地面から伝わってきた力は股関節から左右の仙腸関節に集まります。そして、仙腸関節で受けた力が腰椎に対して浮遊させる力に変わるというわけです。
そんな微妙な力関係で成り立っている仙腸関節は、悪い姿勢によってバランスを崩してしまいます。するとアーチ構造による浮遊する力が使えないために、常に筋肉を緊張させなければなりません。
そして、仙腸関節のバランスを取り戻せる体によい座り方が「丹田座り」です。丹田座りは、大きく開脚してイスに座ると体験できます。戦国武将が大股開きで背すじを伸ばして座っているイメージです。
この丹田座りができれば、仙腸関節やその周辺の筋肉に負担のかからないよい座り方ができているということ。悪い姿勢で崩れてしまった仙腸関節のバランスを取り戻せるでしょう。
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