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一見コーディネートしづらそうなロング丈のアウターではあるものの、ジャケットというベーシックなアイテムの延長線上に位置しているため、羽織るだけでスタイリングが完成しやすく近年人気のチェスターコート。その発祥はイギリスのドレスウェアですが、近年では取り扱わないショップはない程、様々なメーカーやブランドから多種多様なチェスターコートがリリースされています。
本記事ではリーズナブル&カジュアル向けのチェスターから、スーツの上に羽織りたいものまで、チェスターコートの最新アイテムや着こなしをまとめてご紹介していきます。
一口に「チェスターコート」と言っても、実はその意味はとても広く、ブランドや販売店、メーカーによって個々の名称の呼び方は様々。一般的にはロング丈のジャケットで素材がウールやメルトンを使用した厚手のものを差しますが、近年はより細分化され、定義が曖昧になっています。
ここに挙げるベーシックな3型のすべてがチェスターコートと呼ばれることもあれば、ただのコート、そしてロングジャケットという名称で販売されていることも。
ベーシックなタイプを選ぶか、人と差をつけてみるか、人気アイテムだけに選択肢が多いのも近年のコートの魅力です。
チェスターコートと似たコートに「バルカラーコート」があります。特徴は通常のチェスターよりもラペルが大きく、襟を立てることで多少の雨風もしのげるという意味でステンカラーコートと同種の特徴を持ちます。大きな襟がドレス感を強め、チェスターコートよりカッチリとした印象が強く出ます。
ブランドやメーカーによってはこのタイプでもチェスターコートという名称が使われる場合も。
ボタンが2列になっているダブルジャケットをそのままロング丈にしたタイプが、ダブルチェスターコート。
本来シングルとフォーマル感において差はないですが、年配の方が着ているイメージもあり、貫禄が増すような印象も強いアイテム。
ボタンが2列になっているためシングルに比べ身頃が大きく、ゆとりのあるシルエットになります。ビッグシルエット人気の背景もありトレンド感のあるアイテムと言えるので、以前より展開数が多く選びやすくなり、2着目、3着目のコートとして最適です。
体型補正効果もあるので、おなか周りが気になる人にもオススメ。
近年増えてきたコートのタイプとして挙げられるのがガウンタイプ。腰紐が付きボタンがなく、やや大きめのシルエットが多く「着る」より「纏う」という印象が強いアイテム。スタイルとしてはカジュアル寄りなので、ビジネスで使うには不向き。「ラップコート」という名称が使われることもあります。
ユニクロでも十分質がよくシルエットも綺麗なチェスターコートが買えるため、今新たに購入するなら攻めたタイプを選んでみるのも手。
前項で挙げたややシルエットにゆとりのあるものやガウン、ダブルタイプの他、素材を切り返したクレイジーパターン(上の写真はハリスツイードに別注をかけたビューティー&ユースのもの)やグレンチェックなどもよいでしょう。比較的リーズナブルなスーツオーダー店でチェスターコートを作れる場合も多いので、ビジネスで活用するならスーツと共にオーダーすればより身体にフィットしたものが手に入ります。
グレンチェックや格子柄は一見選びずらいものの、1枚羽織るだけで存在感が出るアイテム。
ウエストがシェイプされたものより、やや大きめのシルエットのほうがトレンド感のある着こなしに。すでにベーシックなものを一着持っている場合、サイジングで攻めてみるのも手です。
ドレッシーな着こなしより、よりカジュアルに着こなす人が増加傾向にあります。
カジュアルシーンにおいてはインナーや小物を使って新鮮な着こなしを楽しみたいもの。ロングジャケットという性質上、あまり他のアイテムと干渉せずすんなりと馴染みやすいのもチェスターコートの魅力です。
きれいめ色の強いチェスターコートには、ジップ付きよりシンプルなプルオーバータイプのパーカーがフィット。
力の抜けたカジュアル感がチェスター独特のカッチリ感を抑え、印象を和らげてくれます。
肌寒い日の装いにバリエーションを持たせてくれ、防寒性の少ないアウターを出来るだけ長く着用できるのがインナーダウンのメリット。
ダウンジャケットは室内⇔室外の体温調節がしづらいことも多く、コートとインナーダウンの組み合わせの方が使いやすい、という人も多いはず。
ドレス感のあるチェスターコートには、土臭いカジュアル感のあるデニムジャケットも高相性。スラックスやジョガーパンツなど、ジーンズ以外のパンツが豊富に展開されている昨今だからこそ、トップスにデニム素材を取り入れてみては。
チェスターコート&ハイネックニットの定番の組み合わせもいいですが、首元までジップが閉まるトラックジャケットなら、より新鮮な着こなしに。
カジュアル感を強く出すならアディダスなどのライン入りタイプ、あくまでベーシックに着こなすなら無地タイプもおすすめ。カラーリングやデザインが豊富なので、気分や好みに応じて着こなせるのもトラックジャケットの魅力。
毎シーズンコート類が豊富なZARAなら、リーズナブルにトレンドのデザインが手に入ります。カジュアルスタイルからスーツに合わせるタイプまで揃うので、気軽に試着して試してみてはいかがでしょう。
13,990 JPY
コストパフォーマンスが高いユニクロのチェスターはベーシックなデザインに加え、カシミヤ混のため質感も高くファストファッションに見えない完成度。やや起毛感があるのでカジュアル向き。
¥14,900
学生を中心に人気のブランドHARE(ハレ)はベーシックなチェスターコートはもちろん、モード寄りなデザインまで低価格で揃うのが魅力的。
右のチェスターコートはビッグフードをアクセントに、全体的にルーズなシルエットがトレンド感のある仕上がり。前後差をつけ、サイドスリットを入れる事で動きのあるシルエットが生まれるなど、ファストブランドにはないディティールへのこだわりも。
¥21,600
現代のライフスタイルに合ったベーシックで低価格のファッションアイテムや雑貨がそろうのがB:MING by BEAMS(ビーミング バイ ビームス)。
イタリア製の生地を使い上質な肌触りや質感はもちろん、片側のフラップポケットの2段仕立てなど、ディティールなど細部へのこだわりが感じられます。
¥24,840
ジャケットと合わせたオンスタイルからトレンド感のあるカジュアルな装いまで合わせやすいチェスターコート。
JOURNAL STANDARD relume(ジャーナルスタンダード レリューム)はセットアップも人気で、質の高い生地を使用しながら低価格を実現しているのは、大手セレクトショップならでは。
¥28,080
UNITED ARROWSのオリジナルレーベルであるBEAUTY&YOUTH(ビューティーアンドユース)はきれいめのカジュアルウェアに強く、チェスターをはじめとしたコート類が豊富。なかでもダブルブレストのチェスターコートはクラシカルなデザインかつ、トレンド感ある細すぎないシルエットが魅力的。価格も比較的手を出しやすく、カジュアルウェアでワンランク上のチェスターコートを探すならチェックしたい。
¥36,720
UNITED ARROWSのオリジナルレーベルながら単独で店舗もオープンし、海外通販でも展開されるなど近年存在感があるのがmonkey time(モンキータイム)。
ハイブランドとのコラボレーション企画なども多く、「羽織るだけでオシャレ」な1枚で存在感があるチェスターコートを探すならぜひチェック。
¥41,040