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小児科専門医 北岡太一先生(医誠会国際総合病院 小児科 部長)からは、軟骨無形成症について専門的知見を踏まえながら分かりやすく解説いただきました。
単に四肢短縮や低身長だけでなく、様々な合併症が問題になる難病です。成人になって以降も合併症についてのフォローアップは大切で、小児科医だけでなく様々な専門性のある医師の診療が欠かせません。日常生活、社会生活の中での周囲の人々の理解と適切なサポートは、自立の過程をボジティブに自分らしく歩む一助になると考えます。
モデル・俳優/軟骨無形成症の当事者 後藤仁美さんが登壇し、生活するうえで困っていることなどをお話しいただきました。周りからジロジロ見られる視線がストレスになることもあるけれど、家族や理解がある友人がいるから大丈夫と自身に言い聞かせているという話しはとても心が痛みました。
学生時代には、カラダが小さいことで他の人より行動が遅くなってしまい、足手まといになっているのはないかと気になってしまい、楽しめる場でもひとり楽しめなかったこと、友人とお買い物に出掛けても好きなブランドには着られる服がない、お直しが必要で合う服がお店には並んでいないということ、など心の葛藤まで話してくださいました。
ファッションが好きなので、むしろ、この体型でしか着られないデザインのものを選ぶようにして、ファッションを楽しんでいるという後藤さん。この日着用のワンピースも軟骨無形成症に関連するデザインを模したものでピンクヘアにもマッチング。とても明るくて活き活きとお話しされる様子が素敵でした。
カリスマ保育士 てぃ先生からは、小さいお子様への対応方法などお話しくださいました。
なかでも印象的だったのが、どんぐりや葉っぱなどを見せながら、いろんな大きさが存在してあたりまえ、人間も同じでいろんな人がいるということを感覚で子どもには話して聞かせるといいのでは?という提案には共感を覚えました。
今回のセミナーを通じて感じたのは、軟骨無形成症の理解や支援は家族だけではなく、社会全体の協力が必要だということ。そして、その未来は確実に明るい方向へ進んでいるという希望です。このような機会を積極的に活用し、同じ課題を抱える方々にも、こうしたセミナーやイベントに参加してみてほしいと思います。