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本ドラマは、政治家ら富と権力を持った強者だけではなく、一般市民においてもモラルハザードが叫ばれる令和の日本を舞台に、謎に包まれたアウトロー集団「アバランチ」の過激かつ痛快な活躍を描くオリジナル作品で、綾乃は同集団のメンバー・羽生を演じる……らしい。
綾野剛は、私も大好きな役者さんの一人であって、彼が主演する映画やドラマはわりとマメにチェックしていたりもするのだけれど、ネット上でよく目にする「イケメン俳優ランキング」とかで彼が上位にランクインされていたり、「綾野剛ってイケメンだよね〜!」などと一片の躊躇もなく私の知人女性とかが身をよ
「綾野剛って…本当にイケメンなのか!?」……と。
たしかに、身長は高いしボディバランスも悪くないし……全身像から放たれるオーラは間違いなく「カッコいい」とは思う。バリバリ濃い系ソース顔である私とは真逆のスッキリした顔立ちに対する大なり小なりのジェラシーも否定はしない……が、正統派の「塩顔系イケメン」とはちょっと違うんじゃないか……って気もしなくはない。
まあいい。仮に「綾野剛=イケメン」だと断定しよう。だとすれば、たとえば『新宿スワン』での歌舞伎町を根城とする下っ端スカウト役や、『白ゆき姫殺人事件』での下請けプロダクションの自己評価が分不相応なダメダメ新米ディレクター役……といった、いわゆる“チンピラ系”をも完璧に演じきることができる「イケメン俳優」は、ディーン・フジオカ、玉木宏、斎藤工、向井理、小栗旬……ほか、同じ世代の「イケメン俳優」と比べても、綾野以外にはいないのではなかろうか。そう! 綾野剛は、
「パチンコ屋で咥え煙草をしながら、プッシュボタンや牙狼剣をガシガシ押しまくって、大当たりを外したら台をガンガン叩きまくる姿」
……が、もっともナチュラルにマッチする稀有な「イケメン俳優」なのだ。
過去に、なにかのインタビューで綾野が語っていたなかで一つ、印象に残っている言葉がある。
「(番宣とかで)バラエティ番組に出演させていただいたときは一生懸命なんでもやるようにしている。だって、一生懸命やらなきゃ“バラエティのプロフェッショナル”であるMCさんや芸人さんに失礼じゃないですか」
プロ意識の高い、ものすごく誠実な人なんだろう。今回の、フジテレビ系では7年ぶりのドラマ出演に向けても、
「180度変わる必要はない。360度を見渡す必要もない。たった1度だけ角度を変える勇気を持てば、世界は大きく動き出す」
……と、静かに意欲を燃やしているという。申し訳ないことに、個人的にフジテレビ(系)が制作するドラマは、あまり好みじゃないケースが多かったりもするのだが、この『アバランチ』にかぎっては、ちゃんとチェックしてみようと、今からひそやかに楽しみにしている私なのであった。