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2打席目:フォアボール
3打席目:2球目外角ストレート(143キロ)→セカンドゴロ(打ち損じ)
4打席目:2球目チェンジアップ(126キロ)→レフト前タイムリーヒット
……の結果(※打率3割3分3厘・出塁率5割)に終わった。トライアウト後、新庄氏はタイムリーヒットを打って一塁ベースを回ったときにした、両手を広げてのガッツポーズについて、
「(思わず)手を上げてしまった。ピッチャーの方に申し訳ない。なにをしてんのかと」
……と、まず“エチケット違反”を詫びてから、
「(1打席目は)今までにない感情が…。ボーッと、ただ体が熱くなった。ここに立てるかどうかという感じの時期もあったから」
「(4打席目で)ランナーいるときはオレは打っちゃうよ。打ち方なんか全部消えて、『さあ、俺を見てくれ』という感じだった。ランナーが溜まってアドレナリンが出てボールがよく見えた。(ボールが)止まっていたんじゃないかなというくらい」
……などと自身のバッティングを振り返った。そして、
「6日間でオファーが来なかったら、野球は終わります。それはきっぱり」
……と宣言し、報道陣の前から去っていった。元チームメイトでもあるメジャーリーガーのダルビッシュ有は、自身のツイッターで
「(1打席目を確認した時点で)10年以上野球やってないのに143キロを芯に当ててるのが凄すぎる」
……と驚愕する。日ハム時代は“弟分”であった森本稀哲(ひちょり)氏は
「戦力として十分やれると思う」
……と太鼓判。ダルビッシュや稀哲氏と同じく日ハム出身で、現在は野球解説者の岩本勉氏も
「(4打席目で複数の走者がいたとき)なにかやるな、というオーラが出てましたね」
……と、新庄氏のパフォーマンス能力を絶賛していたという。
だがいっぽうで、元ヤクルトのスカウト責任者だった片岡宏雄氏は、
「(新庄氏の)最大の特徴である躍動感、スピード感がまったくなくなってしまっていた。48歳なのだから当然かもしれないが、打球を打った後に踏み出す一歩目に、それが顕著に出ていた。(中略)チームの中でもまれ本格的なトレーニングをすれば、ある程度のスピードは戻ってくる可能性もあるのだろうが、48歳の選手に、それを待っている余裕は、どの球団にもないと思う。よほど戦力として以外のプラスアルファを彼に期待する理由がなければ獲得球団は出てこないかも」
……なんて風に冷静なコメントを『THE PAGE』に寄せている。
今年、野球だけではないプロスポーツ界のすべてに深刻なダメージを与えた新型コロナショックのせいで、どの球団も経済的に逼迫しているのはわかっている。48歳の選手を獲ることで、いずれは貴重な戦力となりうるかもしれない一人の若手選手を切り捨てね
が、12月で58歳になって、会社勤めをしていたらまもなく定年を迎えるお年頃の私としては、やっぱり新庄氏がアラフィフで現役復帰を果たすという、前代未聞の夢物語をリアルに体感してみたい……ってなわけで、ここで提案なんだが、誰かがクラウドファンディングを活用して新庄氏の契約金と年俸を集ってみてはいかがだろう?「じゃあ、オマエがやれよ!」って声も聞こえてきそうだが、私は残念なことに、クラウドファンディングのやり方を知らないのだ! どうもすいませんm(__)m
ってなわけで! 最後に、新庄氏がトライアウト4日前、『バイキングMORE』(フジテレビ系)のインタビューへと応じた際に語った、じつに力強いお言葉を紹介しておきたい。
「手を上げてくれた球団に対しては、心の底から恩返しをしたい。プレーでもそうですけど、僕、そういう才能が自分にあると思う」
「ファンサービスの面でも経済効果はめちゃくちゃ出します」
これらの公約は、決して大ボラでもハッタリでもない……と思う。
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