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1993年の連載開始から、累計発行部数2000万部を超える爆発的ヒット作に成長を果たした漫画『地獄先生ぬ〜べ〜』。生徒を怪異から守る霊能教師のぬ〜べ〜が主人公の本作だが、作中にはぬ〜べ〜以外にも霊能力を持った個性的なキャラが存在する。
■葉月いずな/多彩な技を持つ、狐使いの美しき見習い霊能女子中学生!!
まずは、第74話「霊能力美少女イタコギャル・いずなの巻」で登場した霊能力者、葉月いずなを紹介したい。死者の霊をその身におろし、生者との会話の媒介となることもある霊能者集団・イタコの血を引く女子中学生であり、ぬ〜べ〜たちと度々遭遇することになる本シリーズの準レギュラーとも言える存在だ。
イタコが扱えるという妖獣・管狐を何十匹と飼っており、彼らのことは大切に愛情を持って育てている一方で、彼らを使っての占いや、まだまだ力不足な除霊能力を大きくふかしたりして小金を稼ぐなどの図太い一面もある。
能力的にはぬ〜べ〜に遥か及ばないものの、前述の管狐や失恋を機に会得した得意技の人体発火能力などを有しており、高いポテンシャルを秘めている。劇中ではトラブルメーカー的な役割を演じることが多いが、その性根は真面目で利他主義。スピンオフ漫画では主役の座を射止めるなど、シリーズでも高い人気を誇っている霊能者と言えるだろう。
■美奈子先生/癒しの霊能力と深い慈愛を持つ、ぬ〜べ〜の恩師にして憧れの存在
次は、第78話「時をかけるぬ〜べ〜の巻」で初登場し、その後も何度か登場した重要キャラである美奈子先生を紹介しよう。カチューシャを付けた美しいロングヘアーと抜群のスタイルを持つ美奈子先生は、小学生時代のぬ〜べ〜の担任だった人物だ。
当時、霊感が強いことを気味悪がられていじめられていたぬ〜べ〜の良き理解者であった美奈子先生。いじめっ子にゲンコツを食らわせるなど、割と腕っぷしも強い気丈な性格であるだけでなく、他人に触れるとその妖力で簡単な病気や怪我を治してしまう、ヒーリング能力の持ち主であり、ぬ〜べ〜に取り憑く霊の除霊も日々行っていた。
しかしある時、ぬ〜べ〜にトウビョウと呼ばれる強力な憑き物が憑依してしまい、それを自分に移したことで命を失ってしまう。その魂は地獄にて覇鬼に食べられ一体化しており、覇鬼が現世に蘇って新任教師時代のぬ〜べ〜の教え子を襲った際に、ぬ〜べ〜の前に顕現。自分の魂ごとぬ〜べ〜の左手に覇鬼を封じる手助けをしてくれた。ぬ〜べ〜の憧れの存在であり、彼の人生に深く関わっているキャラクターだ。
■無限界時空/高額で除霊を請け負う怪しい除霊師だが、その正体は……
最後は、第153話「ぬ〜べ〜の過去を知る男の巻」で登場した霊能力者・無限界時空だ。白装束、「無」の一文字が入ったハチマキ、髭を蓄えたロングヘアーに、ギラついた目つきというインパクト抜群のビジュアルをした中年男性である時空。
テレビに登場してはド派手な除霊を行い「日本一の霊能力者」と呼ばれることも少なくない一方で、一回の除霊で数百万円を取るなど、その暴利ぶりはぬ〜べ〜の除霊観とは相反している。だが、その豊富な知識に基づく除霊能力は本物であり、ぬ〜べ〜をして「…くやしいが的確な除霊だ」と言わしめるほど。
その正体はなんとぬ〜べ〜の父親。かつては今のぬ〜べ〜と同じく無償で人々の除霊を行なっていたが、妻が病気なった際にこれまで助けてきた人々にお金を借りようとするもことごとく裏切られ、結果妻を失ったことでお金に執着するようになってしまった。母親の一件もあり、ぬ〜べ〜にはひどく嫌われているが、その背景には同情の余地があるいぶし銀のキャラクターだ。