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■『セブン』(1995年):連続猟奇殺人事件を追う若手刑事が辿るラストに観客騒然…
ブラッド・ピットの名を世界に広く知らしめたのは、サスペンス映画『セブン』と言っても過言ではないだろう。鬼才デヴィッド・フィンチャー監督が描く荒廃した都会の映像美と、30歳当時のブラッドの泣く子も黙る美しさは必見である。
――雨が降り続ける大都会。そこで、キリスト教の“七つの大罪”に見立てた連続猟奇殺人が発生する。血気盛んな新人刑事ミルズと、退職まであと一週間と迫ったベテラン刑事のサマセットは、身の毛もよだつ殺人犯の影を追い続けるのだが…というのがあらすじ。
金髪ショートカットに細マッチョな当時のブラッドの美しさが、日本でもかなり話題になっていたことを覚えている人も多いはず。しかし、本作で彼演じるミルズ刑事が辿る筆舌に尽くし難い結末と、問題のシーンのブラッドの演技こそ、本作の真の見どころと言えるだろう。
■『ファイト・クラブ』(1999年):バキバキに割れたブラピの肉体美と驚愕の結末…
次は、同じくデヴィッド・フィンチャー監督×ブラッド・ピットで話題を呼んだ映画『ファイト・クラブ』を推したい。
――不眠症に悩んでいる会社員“私”は、毎日の空虚な生活に嫌気がさしていた。そんな折に、圧倒的カリスマ性を持つ男タイラー・ダーデンと出会い、“私”はガチンコファイトでストレスを解消していく「ファイト・クラブ」という秘密組織を作るのだが…。
ブラッドが演じるタイラー・ダーデンは、ムキムキ細マッチョでイケメン、さらに頭も良くてユーモアもあり、喧嘩も強い。そんな皆が憧れる“完璧な男”という、非常に難しい役どころを難なくこなすブラッドのスペックと、本作の衝撃的なオチには全くもって完敗だ…!!
■『バーン・アフター・リーディング』(2008年):あのブラピが“脳タリン”を好演…
最後に紹介したいのは、数あるブラッド・ピット出演映画のなかでも、異色の役どころが話題となったブラックコメディ『バーン・アフター・リーディング』。アカデミー賞受賞経験もある監督、コーエン兄弟のドタバタ劇にブラッドは強烈なインパクトを残してくれている。
――CIAの分析官のオズボーンは、アルコール依存症を理由に左遷させられてしまい怒り浸透。暴露本の執筆を開始する。が、その原稿や機密書類が入ったディスクを、ひょんなことからスポーツジムに勤める従業員のチャドとリンダが手に入れてしまったことで、事態は予想もつかない方向に転がり始める…というストーリー。
本作でブラッド演じるチャドは、脳に筋肉とコーラしか詰まっていないかのようなバカ。事態を混乱させていることに気がつかず、大金のために嬉々としてずさんな計画を進めていくが、その果ての“あるシーン”は驚愕&抱腹絶倒なので是非チェックしてみて欲しい。