■『カットスロート・アイランド』:赤字額約154億円!! ギネス保持もしていた悲惨作



 



1995年公開の映画『カットスロート・アイランド』は、当時ギネス世界記録も保持していた大赤字映画である。女海賊のモーガンが父の残した宝の地図を頼りに大冒険を繰り広げる、アクションアドベンチャー大作だったのだが、悲惨な興行成績に終わっている。



 



その大きな原因と言われているのが、無茶な制作現場の逸話の数々。実物大のガリオン船を制作して、それを爆破するなど、まだまだCG技術が発展途上だった90年代において、リアリティの追求の名の下に莫大な予算が飛んでいったのだ。



 



挙げ句の果てに、監督のレニー・ハーリンとチーフカメラオペレーターが現場で対立。チーフカメラオペレーターを含む、不満を貯めていた半数以上のクルーが去ってしまう悲劇も起きたという。結果、制作費の1割程度しか回収できず、制作会社も倒産してしまった。



 



 



■『47RONIN』:赤字額約149億円!! キアヌ主演のジャパンファンタジーも大爆死 



 



『ジョン・ウィック』シリーズで奇跡の大復活を遂げたハリウッドスター、キアヌ・リーヴスだが、彼のキャリアがかなりやばかった時期がある。その原因とも言われるのが、2013年公開のファンタジーアクション映画『47RONIN』だ。



 



本作は、赤穂浪士の忠臣蔵をモデルに、天狗に付けられたという傷を持ち、浅野内匠頭に助けられた過去を持つ異国の武士・カイが、赤穂浪士として怨敵・吉良上野介、そしてその側室の妖術使い・ミヅキに挑むという、トンデモジャパン映画。



 



ぶっ飛び具合を楽しめれば悪くない部分も多いのだが、世界的にはそうは思われなかったようで、約149億円というトンデモない赤字を叩き出した。



 



 



■『キング・アーサー』:赤字額約170億円!! 驚異の数字を記録した歴史的大コケ映画



 



2017年に公開された『キング・アーサー』は、監督にガイ・リッチー、主演に『パシフィック・リム』で巨大ロボを操ったチャーリー・ハナムを配した一作だったが、衝撃の約170億円という赤字を叩き出した迷作。



 



両親を殺され、スラム街で生きていた青年アーサーは、聖剣エクスカリバーを手に、伝説的英雄となる運命に飛び込んでいく――というあらすじ。



 



有名なアーサー王伝説がモチーフの映画で、さしたる欠点もないのだが、使い古されたテーマと、わかりづらいストーリー運びでパッとせず、気づいたら6部作の構想はおろか、衝撃的な大赤字になっていたという悲運の映画となってしまった……。


情報提供元: citrus
記事名:「 キアヌ主演のあの映画も……!? 100億円オーバーの大赤字を叩き出した不運な映画3選