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2020年12月31日をもって活動停止になる人気アイドルグループ『嵐』が、11月3日に会見を開き、ツイッター・インスタグラム・フェイスブックほか5つのSNSを解禁すること、デジタル配信限定シングルの新曲『Turning Up』を含む全65曲の音楽配信を一斉解禁すること……などを大々的に発表。その24時間後である4日午前11時現在のフォロワー数はインスタが172万人、ツイッターは145万人……と、驚異的なスピードで数字を伸ばしているという。
私は、嵐に対しては特別な思い入れも興味もない人間なので、もちろんのことSNSを通じて嵐とも嵐ファンとも「繫がりたい」なんて願望は1ミクロンたりとて脳をよぎりもしないのだけれど(※ちなみに、私が唯一SNSでフォローしている著名人はMattだけである)、同会見の数日前、とある著名人「#嵐ファンと繫がりたい」とのハッシュタグを入れて発信したツイートがプチ炎上した……という事実を皆さんはご存じだろうか?
その「とある著名人」とは、元巨人(讀賣ジャイアンツ)の「最強助っ人」との呼び名も高いあのレジェンド、ウォーレン・クロマティ氏(66)だ。「嵐 クロマティ」のワードで検索をかければ“然るべき記事”がズラリと並び出てくる。一体どういうことなのかと言えば、『livedoor NEWS』によると、どうやらこういうことらしい。
2017年から「日本公式」のツイッターを開設し、日々日本語で情報発信をしている(そうな)クロマティ氏は、なにを勘違いしたのか、「#嵐ファンと繫がりたい」「#ジャニーズ」などのハッシュダグとともに
「今日、ドームで行われる嵐のコンサート気になるね! 解散するみたいですね! 20年間お疲れサマンサ! 行く人、グラウンドですが来年優勝する為に必要ですのでいいコンデションのままにに維持してくださいね!」(原文ママ)
とつぶやいた。ところが、これに多数の嵐ファンが強く反応し、「解散ではなく活動休止なのでお間違えないようお願いします」「軽く言うなし、解散じゃないから」「悪気はないのは分かるけど、やっぱりそこはファンにとっては大きな違いです!」……諸々、抗議の声が届いた。
……んですと。その直後、クロマティ氏はこれらの指摘に向けて「活動休止ですね! 日本語勉強しないとね!」と殊勝に釈明した……と聞くが、おそらく日本国民の過半数以上が正確に把握しきっていないであろう「嵐の解散と活動休止」の微妙な差異に関して、外国人がたどたどしい日本語を懸命に駆使しながらアップした、ちょっぴりブラックなアメリカンジョーク混じり(?)のツイートを、重箱の隅をつつくかのごとく躍起になって攻撃するのもいかがなものか、大人げないなぁ……てえのが、とりあえずのゴメスの私見である。
まあ嵐ファンの皆さまからすれば、ここは“譲れない部分”なのかもしれない。とりあえずはクロマティさん……あんまし気にしないでくださいね。絶対、全然気にしてないんでしょうけど(笑)。
それにしても、「嵐」「クロマティ」のマッチングは、あまりに想定外すぎる。「嵐とクロマティ」──私のなかでは今年の流行語大賞、ブッチギリの第1位! 結局のところ、クロマティ氏がなにを公に伝えたかったのかもさっぱりわからないまま、決して大袈裟ではなく約1分ほどの思考停止ののち、軽い眩暈すらおぼえた。まさに、気が遠くなるほどに天文学的な確率であり、「宇宙的」とすら表現してもかまわないレベルの突拍子無いマリアージュではないか。
この“奇跡の出会い”を我々はもっと味わい深く噛みしめつつ堪能し、感動してもかまわない。そして、そんなリスペクトの意を込めて、こう頭を下げよう。クロマティさん、ありがとう……と。