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『しらべぇ』によると、7月9日放送の『指原莉乃&ブラマヨの恋するサイテー男総選挙』(AbemaTV)に、「マッチングアプリコンサルタント」なる肩書きを持つ「ゆーいちろー」というヒトが出演。「(マッチングアプリの)一番アツい時間帯」について、持論を語った……らしい。
番組では、「誰でも使える恋愛テクニック」をテーマにトークを展開。ゆーいちろーさんは、「土日の22〜24時がマッチングアプリでもっとも活気がある時間帯」といった一般的なセオリーを「素人の意見」とバッサリ切り捨てたという。
ゆーいちろーさん曰く、狙い目なのは「平日の朝4時」!
普通のサラリーマンは寝ている時間帯で競争相手も少ないことから会話のラリーが続きやすく、地方から深夜バスで遊びに来る人(=早朝に都内へ到着する人)がアプリを利用して相手を探しているケースがあるため「東京着いたら遊ぼうか」ってことになり、その後、合流して軽く飲むと、おたがい眠くなるため、自然なかたちで「眠いからホテルに行こう」という流れになりやすい。
……んだとか。そんなまさかのテクニックに、共演者の指原莉乃やお笑いコンビ『ブラックマヨネーズ』の小杉竜一も「なるほど…」と納得。また、小杉が「ほんまに眠いからホテル行ってもすぐ寝てまうんちゃう?」と素朴な疑問を投げかけたところ、「まあ、シャワーを浴びてもらって、熱いお湯で目覚めてもらうようにします」と、笑顔で答えた……のだそう。
意表を突く……という観点からすれば、じつによくできた百点満点のマニュアルだと言えよう。バットをぶんぶん振り回してたまにマグレのホームランを放つのではなく、失投は確実に仕留める、ピッチャーからすればなかなか嫌なタイプの好打者といったところか? 私もかつてHot-Dog PRESSとかで恋愛マニュアルを担当していたころは、とにかく読者の予想を裏切る・超越することだけを念頭に置いた“教え”を説いては、その斬新な結論を裏付ける強引な理屈を捻り出すのに四苦八苦していたものだ。たとえば、
サッカー好きな女子より野球好きな女子のほうが即エッチできる確率は高い!
そのココロは?:性に奔放な女子は時間をかけた男女の駆け引きが苦手ゆえ、サッカーより得点の入りやすい野球が好き…との理屈
……みたいに。
ただ、真偽はさておき、ゆーいちろーさんの「マッチングアプリで狙い目なのは平日の朝4時説」をも含む、この手の“目からウロコ系”のマニュアルは昨今、とんと見かけなくなった。なぜなら、これらのほとんどが“恋愛”ではなく、あくまで“ヤリ”目的だからにほかならない。一回きりのセックスをゴールとするのであれば“トリックプレー”も通用するかもしれないが、それなりに長い期間、良好な関係を持続するには、やはり“王道”は避けて通れない。そして、今の若い世代は、いわゆる「ヤリチン」といった概念に一種の敬意を抱く男性が激減し、むしろ「純愛」をまっとうすることに対して憧れを抱く傾向が強くなっているのではなかろうか。「どーでもいいネエチャンを片っ端から口説いてヤリまくる時間があるなら、家でMARVEL作品の全DVDを一緒に制覇してくれる彼女が欲しい」的な着眼である。
ある意味、前近代的とも見なすことができるゆーいちろーさんのような存在に、まだ20代の指原が「サイコパス」と畏怖を感じたり、すでに40代半ばのブラマヨ・小杉が懐古混じりの驚嘆を感じてしまうのも無理はない?