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コンビニエンスストア最大級大手の「セブン-イレブン」──皆さんは、その看板ロゴにもある英語表記をじっくりとご覧になったことがありますか? よ〜く凝視してみると、英語で「イレブン」と書いてある部分が「ELEVEn」となっています。そう! 最後の「エヌ」だけが「N」ではなく、小文字の「n」なんです。
なんで!? じつのところ、その理由は経営母体であるセブン-イレブン・ジャパンもよくわからないんだとか……。同社がアメリカで誕生したセブン-イレブンを日本に展開するにあたって、当時の運営会社とライセンスを結んだときから、すでに最後のエヌは小文字だった……とのこと。
いまだ真相は明らかにはなっていませんが、いくつかの説はあります。一つは、単にデザイン上の工夫で小文字を採用した……という説。もう一つは、米国で商標登録した際に大文字の「ELEVEN」で申請したら、「数字の羅列は商標として認められない」と拒否されたため、苦肉の策として最後の文字だけを小文字表記した……という説。「セブン-イレブン」が正式な屋号になったのは1946年とされていますが、そのころの店舗写真を見てみたら……ちゃんと(?)「ELEVEN」と全部大文字になっていたらしく。いずれにせよ、なんらかの理由があって小文字に変更したことだけは、間違いなさそうです。
ちなみに、アイフォンの英語表記「iPhone」も「i」だけが小文字だったりしますよね。これは明確な根拠があるようで、「視覚的な違和感をユーザーに覚えてもらう効果を狙っている」わけです。とくに、アイフォンや「iMac」ほか、アップル社が提供する商品の「i」には、
・ internet(インターネット)
・ individual(個人の)
・ instruct(教える)
・ inform(知らせる)
・ inspire(ひらめかせる)
……の5つの意味が込められており、この一文字を際立たせることは、よりいっそう重要なのでしょう。あと、大文字の「アイ=I」と小文字の「エル=l」は見分けがつきにくいため、わかりやすく区別できる効果も見込めるのかもしれません。
「視覚的な違和感」という意味では、「モーニング娘。」の区点「。」も、大成功をおさめた好例ではありますが、文章を書く側のライターや編集者にとっては、相当にやっかいなシロモノでありました。だって、「元モー娘。の辻ちゃん、大炎上。」と書きたくても、句読点が多すぎて読みづらいですから。「藤岡弘、」の読点「、」は、もっとやっかいです(笑)。
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