- 週間ランキング
ワンちゃんとネコちゃんの両方を飼っているアナタ──「どっちのエサも似たようなものだろ」と、こちゃ混ぜにしちゃったりはしていませんか? コレは絶対にやってはいけないこと! ドッグフードとキャットフードには成分上の大きな違いがあるんです。
キャットフードには、アミノ酸のひとつのタウリンが配合されています。なぜなら、犬は自分の体内でタウリンを合成することができますが、猫はそれができず、タウリンを食べ物から摂取しなければならないから。ゆえに、猫がドッグフードばかりを食べていると、タウリン欠乏症になり、目や耳、心臓などの病気を招く恐れがあります。
いっぽう、猫は多くの脂肪やタンパク質を必要とするため、逆に、犬がキャットフードを食べ続けると、栄養過多になって腎臓や肝臓に負担がかかり、肥満や糖尿病になりやすいのだそう。「ドッグフード(あるいはキャットフード)の買い置きが切れてしまって、たまたましょうがなく…」ならまだしも、「面倒くさい」との理由だけで、その種分けを疎かにするのは禁物……ってことですね。
では、仮に人間がドッグフードを食べたら、どうなるのでしょう? 結論から申せば、一日や二日食べる程度では直接的な身体への影響を感じることは稀とのこと。ただし、まず人間と犬では重要となる栄養素が異なるため、長期的な常食はオススメできません。あと、人間の食品には使用を禁止されていても、ドッグフードには禁止されていない原材料もあり、合成添加物を使ったドッグフードや、毒性が確認されているような防腐剤が使用されているドッグフードもあるため、毎日食べ続けたら体内にそれらが蓄積されていく危険性もあります。つまり、人間と犬の食品に適用される法律はまったく異なっているわけです。
最近は、「ヒューマングレード」と呼ばれるランクの、人が食べられる食材のみを使用した高級なドッグフードも市場には出回っているらしく、これなら我々が食べても、とくに問題はないようですが、“味”の面は、はたして……?
一度、筆者はドッグフードをビーフジャーキーと間違えて、食べてしまった経験がありますが(笑)、絶望的に不味いとも思いませんでしたが、正直、味はほとんどしませんでした。当たり前の話ですが、人間と犬とでは味覚が別物なわけで(※犬は人間ほど味覚が発達しておらず、人間より発達している嗅覚で味を判断します)、決して安くはないペットフードをわざわざ購入してまで我々が食するのは、無駄なチャレンジでしかないのかもしれません。
【関連書籍】頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学(KADOKAWA)