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「もう子供もいるし、生理なんて面倒なだけ。あと何回この生理に付き合えばいいの?」
4歳になる娘を保育園に預けて時短勤務で働くS子(37歳)は、同僚とのランチタイムで愚痴をこぼした。その場にいたのは、同じくアラフォーのU美とR花。
「生理が終わると女も終わりって感じがするから、逆に長い方が女っぷりが上がるって!」と能天気な回答を返したのはU美(38歳)。一方、R花(41歳)は「一生結婚しないし子供もいらない主義だから、生理は来なくていい派」とキッパリ言い放つ。
生理に対する捉え方は様々ですが、いつか終わるときまで付き合っていくものと受け入れている人は少なくないはず。でも、生理の回数が女性の体に及ぼす影響について深く考えたことがある人はどれほどいるのでしょうか。
■生理の回数が“400回も”増えた?
昔は出産回数が多く、一人で4~5人以上出産していたため、一生の生理回数も約50回程度のもの(初経が平均16歳、閉経は40代後半)。一方現代女性は、ライフスタイルが多様化するなかで出産回数も0~2人程度に留まり、“出産しない選択”も増えています(初経は平均12歳、閉経が50代前半)。一生の生理回数も約450回と、昔と比べて400回(!)も増えているのです。
でも、生理の回数が増えたら何が問題なのでしょう? そんな素朴な疑問を、医師の山本佳奈先生に伺ってみました。
「出生数の減少、初潮の低年齢化が要因となり、現代の女性は昔に比べると遥かに多い回数の生理を経験しています。毎月生理が起こり続けることは子宮への負担にもなり、卵巣がんや子宮内膜症といった女性ホルモンに関連する婦人科系の疾患を増加させる一因になってしまうんです(山本先生) 」
“月経は健康のバロメーター”というイメージが強く、とにかく毎月月経があることが大切と思い込んでいた人も多いのでは。
それが実際には、卵巣がんも子宮内膜症も、排卵や生理の度に症状が進行し、悪化。また、他にも婦人科系の疾患、乳がんや、子宮体癌になる可能性が昔より高くなっています。
■現代女性にマッチする生理との付き合い方
現代女性は昔より結婚や出産、キャリアなど自由に選択できる道が増えています。生理は自然の力で働くものだからという人も多いけれど、昔より400回も生理の回数が増えた今、生理と賢く付き合っていく術を知りたいところ。
何かいい付き合い方はあるのでしょうか?
「低用量ピルは現代女性の味方と言えるでしょう。
薬やホルモン剤といわれると不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、低用量ピルは子宮内膜症や卵巣がんの予防にもなるほか、月経痛や月経前症候群(PMS)の症状を緩和し、月経量の減少や月経周期を整えて肌荒れも改善してくれます。
そして安全な避妊により、日々の生活が安定するなどメリットがたくさんあるんですよ(山本先生)」
日本ではピル=避妊のイメージが強く、“ピルを飲むと妊娠できなくなる”という間違った認識も根強く残っているようですが……。
「低用量ピルの内服をやめれば、排卵も再開し、妊娠可能な体になります。妊娠や出産を望まないうちはピルを服用して卵巣や子宮を休ませてあげて、婦人科系の疾患を予防。辛い生理痛やPMSの症状を改善し、よりイキイキとした日々を過ごすという選択肢も考えてみて欲しいですね(山本先生)」
生理トラブルに悩んでいる方はもちろん、いつまでも健康的な生活を送りたいすべての女性へ新しい選択肢を与えてくれる低用量ピル。女性向けネット診察サービス“スマルナ”[y5] は、スマホ上で医師がテキストチャットで診察し、ピルが最短翌日に自宅に届きます。ピルもスマルナも、忙しい現代女性の心強い味方になってくれるはず!