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ビジネスパーソン向けの情報サイト『キャリコネニュース』が、『「絵文字」の扱い、メール世代とSNS世代でギャップ 30代「ビジネスでも使うべき」若者「文と組み合わせるのは古い」』なるタイトルのコラムを配信していた。内容をかいつまめば、
プロジェクト管理ツール『Backlog』などのサービスを提供する『ヌーラボ』が、ユーザー1009人を対象に行った「ビジネスコミュニケーションにおける絵文字の使用に関する意識調査」の結果を12月26日に発表。ビジネスメールでの絵文字の使用について「使用すべき」が31.9%、「使用すべきではない」が29.6%と、拮抗するかたちとなり、ビジネスチャットについては「絵文字を使用すべき」が57.7%にのぼった。
……とのことで、年齢別だと、詳細は↑をクリックして読んでもらいたいのだが、要は
ビジネスコミュニケーションにおいて「絵文字を使用すべき」と回答したのは30代がもっとも多く、一方「絵文字を使用すべきではない」という回答の割合は年齢が上がるにつれ増える傾向があった。また、20代前半は「絵文字使用に無関心」「文章と絵文字の組み合わせに古さを感じる」……などの回答がもっとも多かった。
……らしい。そして、同コラムを受け、citrusの編集長殿から、こんな依頼があった。
ゴメスさんは絵文字をよく使いますよね。おっさんたちはあまり使わないのですが、絵文字の効果効能、メリット・デメリットなどをお教えいただけないでしょうか?
たしかに、私はcitrus編集長殿とメッセンジャーでやりとりする際は、合コンのお誘いとかのプライベートだろうが仕事だろうが、頻繁に絵文字を使用する。ただし、勘違いしてもらいたくないのだけれど、これはあくまで「編集長殿とはすでに10年近くの古い付き合いであるから」ゆえ、誰にでも彼にでも絵文字を使っているわけでは決してない。私がビジネスコミュニケーションにおいて、絵文字を使用するのは、以下の条件がすべて揃ったときに限定される。
・ メッセンジャーやLINEなどのチャット系ツールでのやりとりの場合
・ 相手との付き合いがプライベートも混在している場合
・ 相手が先に絵文字を使ってきた場合(=やまびこの法則)
・ たとえば、お詫びの文面で比較的内容が深刻じゃない場合
・ 「了解しました」ほか、ひと言で返信が終わってしまう場合
あと、もう一つ、メールでのやり取りで絵文字は絶対に使わない。文字化けの可能性が高く、メールでのビジネスコミュニケーションは「なんとなく重要なやりとりをしている」といった印象が(私のなかでは)強いため、文面にいたずらなカラフルさ、ポップさを加えたくないのだ。
しかし、「m(_ _)m」「(^^)/」「(^^;)」……あたりの顔文字はメールでも、トメの一文にさり気なく添えたりする。理由は、コラム内にもあったが、
「絵文字(顔文字)で文字から見えない感情を察することができる。もしくは付与することができる」(マーケター・プランナー/30歳〜34歳)
……ような感じがするから。それに、「年齢的に…」だけは“大御所”にカテゴライズされてしまいがちな私のような立場にある者としては、少しでもクライアントさんに対してフランクさを演出したいから……にほかならない。だが当然のこと、ビジネスコミュニケーションにおける絵文字や顔文字は両刃の剣であり、相手から「失礼」と思われることもあれば、「若者へと中途半端にすり寄るイタイおっさん」と鼻で笑われることだって充分にありうる。「最低でもコンスタントな付き合いが3年以上はある相手限定」で、ある程度その人の“非常識へと到る沸点”を把握したうえで、使うのが無難なのではなかろうか……と、こう見えて、こつはそこらへんのバランス感覚には最善の注意を払っている私なのであった。