「野球派とサッカー派の終わりなきバトル」ってヤツはよくよく考えてみたら、日本独特の対立構造なのかもしれない。



 



アメリカじゃあ「野球(ベースボール)」に対抗するスポーツとして挙がってくるのは「アメリカンフットボール」だとか「バスケットボール」とかだろうし、ヨーロッパだと逆に「野球」はマイナースポーツの一つにしかすぎない。いかにも「サッカー」が幅を利かせていそうな中南米でも、キューバやドミニカやベネズエラ……ほか、「野球(ベースボール)」も盛んな国はいくつかあるが、ここまで並列的に「野球」と「サッカー」が並列的に論じられる国は、日本以外だとせいぜい韓国くらい……なのではなかろうか? もし違っていたらごめんなさいって感じではあるけれど(笑)。



 



で、つい最近でも7月20日放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)の人気企画『本音ではしご酒』にゲスト出演した、ロシアW杯でも大活躍を果たした日本代表MFの乾貴士選手へ、浜田雅功(55)がぶつけたひと言が、サッカー派の憤激を買っている……らしい。その模様を報じているJ CASTニュースによると、



 




番組中、進行役を務めている坂上忍(51)が、いきなり「カメラが回る前に、浜田さんボソッと言ってましたよ。『(W杯)1ミリも見てへんわ』って」と暴露。これに驚いた乾選手が「なんで、なんでなんすか!?」とすかさずツッコミを入れる。すると、浜田は「小学校2年間くらい、俺サッカーやってたんですけど」と明かしたうえで、乾選手のほうをじっと見ながら、



「すいませんけど、野球とサッカーを比べると、サッカーに『わびさび』ないでしょ」



と言い放った




 



……らしく、こういった浜田の持論に対し、ツイッターやネット掲示板には、



 




「まずスポーツにわびさびとか言い出すのが意味わからない」



 



「わびさびというか単純にサッカー知らないだけだろ」



 



「驚いたよ 曲がりなりにもスポーツ番組の司会をやってる人間がサッカー嫌いを公言した」




 



……などの批判が相次いでいる……のだそう。



 



浜田が指摘するところの「サッカーにはわびさびがない」なるニュアンスは私もなんとなく理解できる……しかし、まあそこを穿るのは今日はやめておく。いずれにせよ「本音でお酒を飲みながら語り合う企画」なんだから、むしろ主旨に忠実で潔く、「アンチサッカー派」の一意見として聞き流しておけばよいのでは……と、私なんかは思うのだが(しかも、現時点では“天下の”乾選手に面と向かって、こんな過激な発言を吐ける大物はそうざらにいない)、やはり許せないヒトには許せない暴言……にしか聞こえないんだろう。



 



ただ、サッカー派の皆さまがよく口にする「サッカーを知らない」的な苦言に関しては、この私も少々の違和感を覚えざるを得ない(野球派はあまりその手の言い回しをしない…気がする)。だって、サッカーはオフサイドがよくわからなくてもそこそこ楽しめるわけだから、おのずとW杯開催中のみ“にわかファン”が繁殖するのも致し方ないのではないか? 一方の野球はゴロとフライの違いがわからなければ(実際そういう若い世代はけっこう増えてきている)、どっちが勝っているのかさえ判別するのはむずかしい。「サッカー=単純」で「野球=複雑」ゆえ「サッカーより野球のほうが奥が深い」なんて優劣的なことを論じているのではない。それは単なる“競技性の個性”からくる“楽しみ方”の違いにすぎないのだ。


情報提供元: citrus
記事名:「 日本独特!? 「野球派」vs「サッカー派」の永遠なる戦い