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芸能ネタを中心とするエンタメ情報メディア『リアルライブ』によると、5月30日に放送された『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で、マツコ・デラックスと有吉弘行が最近の高齢者に苦言を呈した……らしい。一体どういうことなのか、とりあえずは番組中の会話の流れを一部抜粋してみよう。
マツコ「(日曜祝日休みの病院が多いことへの不満を訴える高齢者からの投稿が紹介されたのを受け)ジジイ達が死なないから…若者が土日営業しようと言えば(ジジイ達は)怒るくせに」(と高齢者のエゴに問題があると言及)
有吉「(最近)ジジイのマナー悪すぎない?」
マツコ「本当にそう思う。ジジイ達を見てると『こうはなるまい』って」
有吉「年取ったら角取れて丸くなるって言うけど…全然だね。紙やすりみたいなクソジジイばっかり」
マツコ「あのジジイ達が(会社を)経営してなかったら日本経済も、もうちょっと上手く回ってる」
有吉「16歳くらいの子の(経営者の)ほうがいいわ。意外と会社回るんじゃない」
マツコ「回るよ。私利私欲しか考えていないジジイが回してんだもん」
ジジイがいまだ経営権を握っていても優良な企業はたくさんあるし、さすがに16歳の経営者はリスクが高すぎなのでは……と、後半部分は多少極論のきらいこそなくはないが、前半部分に関しては、私もまったくもって同意だったりする。
コンビニでお金を乱暴に店員さんへと投げ捨てるのはたいがいが中高年層のオッサンだし、席がすべて埋まっている電車で座席横に堂々と荷物を置いているのも、公共施設でデカい声を張り上げ携帯電話で話しているのも、道にペッペとツバを吐き散らすのもオッサン……たった今、私がこの原稿を書いている喫茶室ルノアールでも、マスターが入店前の客には必ずちゃんと「ウチはすべて喫煙ですが…」とお断りを入れているのに、「え〜!? 禁煙席ないの? それくらいつくっとけよ!」と逆ギレしながら去っていったのは、65歳くらいのジイサンであった。
高齢者のマナー悪化の理由について、同記事では、過去の週刊ポストにあった甲南大学の阿部真大教授のインタビューを転載しつつ、こう分析している。
「若者に尊敬されて当然」と考えている高齢者が年々増えている。たとえば高齢者は「電車では席を譲ってもらうのが当たり前」と考え、いっぽう若者たちは「元気な逃げ切り組なのに都合のいいときだけ老人ぶって」と感じるという“意識の違い”が生じてしまう。それによって「老人の品格がなくなった」と指摘されるようになり、若者からの尊敬の眼差しが高齢者に向けられなくなったのが要因でもある。
たしかにコレも一つの正しい、そして悲しい実状であろう。あと、私は「高齢者が若かったころは、さしてマナー違反とも捉えられなかった行為が、現在社会では“悪質”とされる時代の移り変わり」も大きな要因の一つではないか……と思う。20年ほど前だと、駅のホームとかでツバをペッペと吐いている男なんて老若問わずしょっちゅう見かけましたから……。
ゴメスの私見を述べさせていただくと、若者がより多くの経験を積み重ねてきた高齢者に最低限の「敬意を払う」のは、やはり礼儀として然るべき──だが、「尊敬してもらう」のはまた別問題、きちんとかたちに残る結果を出さなければならない。ちなみに先日、私は20〜30代の若者男子数人に20代女子一人が混じっている、とある飲みの席に出席したのだけれど、スタートしてから30分後にその女子をとっととお持ち帰りしたら……のちに同席していた若輩男子どもから「ゴメスさんマジすげー!」と、尊敬のLINEを続々いただいた次第である。