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米国の心理学者アンドリュー・エリオット氏が「Journal of Experimental Psychology」というサイエンス誌に投稿した論文によると、「赤い服を着た男性は、女性からより魅力的に見られる」という。男女逆の場合も同じ効果を期待できるそうだが、そもそもなぜ“色”は好感度を左右するのか。
■五臓六腑に対応する色とは…
東洋医学で色は身体に影響を与えるものとされる。五臓六腑にはそれぞれ
肝臓・胆 =青
心臓・小腸=赤
脾臓・胃 =黄
肺・大腸 =白
腎臓・膀胱=黒
三焦 =緑
のように、対応する色がある。
色付きのテープを特定のツボに貼ると免疫力や治癒力が高まり、血行が良くなるのは知られた話。実際、西洋医学で治療する病院も、血圧の高い人に青い服を着るようアドバイスするなど、しばしば東洋医学の知見を使うという。また、不妊治療を行う女医にこんな話を聞いた。不妊の主な原因は「腎」の不調。だから彼女は来院者に、「(腎の不調を改善するため)黒い下着を身につけるといい」とアドバイスするという。
このように、色が人にもたらす効果は医療の世界でも認められているわけだが――そこで考えてみよう。恋愛の本質は相手の“ハートを射止める”こと。それには、相手の心臓を刺激することが重要だ。心臓に対応する色はズバリ「赤」で、赤い服とモテの関係を指摘した米国の研究は医学的にも正しいと言えるのだ。
■服の色の好みから性格を分類してみた
心理学では、その人がよく着る服の色から性格が分かるとされる。
青=穏やかでマジメなしっかり者だが、プライドが高く、他人の意見を聞けない。
赤=エネルギッシュなリーダー気質。活力にあふれる反面、熱しやすく冷めやすい。
黄=無邪気で素直な楽天家タイプ。甘えん坊で、子どもっぽい一面もあり。
黒=目標を高く持つ頑張り屋。でも内心は臆病で、弱い自分を隠したがっている。
緑=マイペースで他人に合わせることが苦にならない。悪く言えばイエスマン。
紫=感情豊かなアーティストタイプ。とらえどころがなく、情緒不安定。
白=誠実ではあるものの、やや潔癖主義。自分の思い通りに物事を進めたがる。
モテる男性の多くは女性を引っ張る「リーダータイプ」。赤い服を着れば、「守ってもらいたい女性」にはモテるはずだ。米国のトランプ大統領も重要な会見の際は必ずと言っていいほど赤いネクタイをつけている。これも、誰よりリーダーに向いているパワフルな男として認識される効果を狙ってのことだろう。
■それでも真っ赤・真っ黒コーデはNG
しかし、何が何でも赤い服を着ればいいか、というと、そうでもないのが男女の難しさである。すべての女性が「守られたい」と思っているわけではない。男女平等の進んだ現代では、逆に「守りたい」と思う女性も増えている。男性としての優位性は見せながらも、男性を守りたいと願う母性本能の強い女性にモテたいなら、「黒」がベストチョイスだろう。
ただし、どんな色も過ぎたるは及ばざるがごとしで、やり過ぎは“毒”。赤がモテるから……と、全身赤い服でまとめるのは確実にNGだし、全身真っ黒な服でクールに見せようとするのも「おしゃれがヘタなのかも」と思われてしまう。
トランプ氏のように、ネクタイやカバン等の小物で色を利かせるくらいが、モテを呼び寄せるいい塩梅だと覚えておこう。