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ベトナムは東南アジアの社会主義国家で、中国、ラオス、カンボジアに囲まれた南シナ海に面した国です。フランスの統治下にあったことから随所にフランスの影響が見受けられます。特にベトナム北部に位置する首都ハノイにはフランス植民地時代に建てられた建造物が多く残され、食文化もフランスの名残を感じることからアジアにいながらヨーロッパの雰囲気を味わうことのできる都市です。
そんなハノイでフランス統治下に建てられた、フランスの影響を感じる、歴史ある名所をご紹介します。
オペラハウスはコロニアル様式の建物で、パリのオペラ座を模したといわれています。美しい外観と豪華な内装が特徴です。日によってライトアップもされ、夜の街に美しい姿が輝きます。現在もオペラや演劇などが上演されています。
ホアンキエム湖はハノイの旧市街にある湖です。フランス植民地時代に建てられた赤レンガの橋が目印。周辺には公園や商店街など観光スポットが多く、いつも大勢の人で賑わっています。
ハノイ大教会はパリのノートルダム寺院と同じゴシック様式で建てられたカトリック教会で、2つの尖塔が特徴です。内部に飾られたステンドグラスの美しさに目を奪われます。
ベトナムの歴史を紹介する、黄色い外観が印象的な博物館です。ベトナムとフランスの建築様式を融合させたインドシナ様式で、貴重な建築物といわれています。
フランス植民地時代から続くコロニアル・ホテルとして有名なのがソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ。こちらはハノイの歴史が刻まれた一流のホテルで、レストランやカフェバー、スパなどホテル内の施設は宿泊者以外でも利用可能です。雑貨や洋菓子が購入できるショップも人気なので、ぜひ訪れてみてください。
https://www.sofitel-legend-metropole-hanoi.com/
ハノイでは、建物などの名所以外にもフランス文化の影響を強く感じるものが至る所で見受けられます。日常に根付く文化や食と雑貨に関していくつかご紹介します。
ベトナムは世界有数のコーヒー生産国であり、主要な輸出品目とされています。ベトナムのコーヒーは濃厚で苦味が強いのが特徴で、コンデンスミルクを加えて飲むのが一般的です。
ベトナムコーヒーの上に泡立てた卵が注がれたものを「エッグコーヒー」といい、デザートのようなコーヒーだとカフェなどで人気のメニューです。
ハノイ市内にはカフェが点在しており、フランスのカフェ文化にも通じる充実ぶりでお茶時間を楽しむ人たちで賑わっています。特にハノイ大教会やホアンキエム湖付近には、おしゃれでおいしいカフェが並びます。
フランスパンはフランス植民地時代にベトナムに持ち込まれたもので、現在でも広く食されています。特にフランスパンのバケットを使ったベトナムのサンドイッチは「バインミー」と呼ばれ、朝食や軽食として人気です。フランスパンに肉やレバーパテ、卵、なますなどの野菜類が入っており具の種類も豊富。さらにチリソースやマヨネーズなどで味付けされています。屋台や専門店など街中でもよく見かけるので、小腹が空いた時にぜひ食べてみてください。
ハノイはフランス料理店も充実しています。高級店が多いですが、本格的なフランス料理からベトナム料理と融合したフレンチベトナミーズまで様々なレストランがあります。建物やインテリアなど素敵な佇まいの店が多く、特別な雰囲気の中でフレンチを楽しめますよ。
マルシェバッグはフランス語で「市場のバッグ」という意味で、市場で買い物する際に使われる大きなバッグのことをいいます。フランス文化に根付いたバッグで、ハノイでもマルシェバッグのようなかごバッグをよく見かけます。市場での買い物用にはもちろん、おしゃれに使えるものまで種類も豊富。素材も竹やい草などの天然素材からプラスチック製まで様々です。こちらは旧市街の買い物通りなどで購入できますので探してみてください。
フランスに影響を受けながら独自の文化を発達させてきたベトナム。ハノイの街でも、そのエキゾチックさは観光客を魅了しています。歴史と文化を感じながら、ハノイの街を散策してみませんか?
https://www.veltra.com/jp/asia/vietnam/hanoi/?sid=1554
余暇プランナー
ボサノバやサンバなどブラジル音楽を歌う傍ら、趣味の旅行、美術、落語を中心に、好きなことについて綴っているライター。海外在住は3か国、海外旅行は20か国以上と海外渡航の経験が多いですが、国内旅行も、おうち時間も好き。旅先や日常で出会う「愉快なこと」を皆さんと共有できたらうれしいです。
【ベトナム】エキゾチックな街歩き!ハノイでフランスを感じる名所5選&食と雑貨4選