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鹿島神宮(かしまじんぐう)は茨城県鹿嶋市に鎮座する神社で、 全国に約600ある鹿島神社の総本宮 です。 常陸国一宮 で、 千葉県香取市の香取神宮 、 茨城県神栖市の息栖神社 とともに東国三社の一社でもあります。
神社の歴史は古く、 創建は紀元前660年 といわれているので、 約2600年以上も前になり、創建したのは日本の初代天皇でもある神武天皇といわれています。
ご祭神は日本神話で大国主命(オオクニヌシ)と国譲りの際に活躍した「 武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ) 」で、鹿島が国譲りの交渉を終えて日本を平定した後に根付いた地であることから神社が建てられました。
武甕槌大神は雷神、剣の神、地震の神 としても崇められていて、力を誇示する逸話の多いことから武神とも呼ばれており、 勝負運にご利益のある神様 といわれています。
古い歴史を持つ鹿島神宮は古代より朝廷や藤原氏から崇敬され、中世以後の武家の世になってからは武神として崇敬されるようになりました。現在でも武道の神様として篤く信仰されています。
鹿島神宮は門や柵がないので、365日、24時間参拝することは可能です。ただし社務所や授与所は8:30~16:30までの受付時間となります。
参拝料金はありません。
初穂料300円
鹿島神宮の社殿は、 本殿・石の間・幣殿・拝殿の4棟からなる複合社殿 です。 本殿は1605年に徳川家康 が、 その他の社殿一式は1619年に徳川秀忠 によって寄進されています。
徳川二代に渡って造成されていることからも、徳川家の鹿島神宮への信奉心の強さが窺えます。本殿にはご祭神の武甕槌大神が祀られており、 漆塗りで柱頭や組物など随所に力強く映える極彩色が特徴 です。
高さが13m、日本三大楼門の一つに数えられる楼門で、重要文化財に指定 されています。 1634年に水戸徳川初代藩主の徳川頼房 によって奉納されました。
当初は檜皮葺の屋根づくりでしたが、昭和40年代に銅板葺へ変わりました。朱塗りの赤い門ですが、決して派手ではなく、周りの自然と調和のとれた落ち着いた佇まいをしています。
奥宮の社殿は、1605年に徳川家康が寄進したもの です。
徳川家康が武神として知られる鹿島神宮に、関ヶ原合戦の戦勝を祈願に行き、その後関ヶ原戦勝の御礼に寄進したものが現在の奥宮です。
当時は本殿の場所に建てたものでしたが、 1619年に徳川秀忠の命による本殿建て替えで、現在の場所に遷されました。
御手洗池(みたらしいけ)は境内にある湧水スポット です。地表に降った雨が約100年の歳月をかけて地層でろ過されて湧き上がってきているもので、 1日に40万リットルもの豊富な水量 を誇ります。
池の水は透明度が高く、泳いでいる鯉や水底まできれいに見えます。水中に立った鳥居が写真映えすることから、 撮影スポットとしても大変人気 があります。
御手洗池はかつては鹿島神宮参拝の玄関口で、池で身を清めてから境内に入っていました。現在でもその文化を継承した、一年で最も寒い時期に人々が池に浸かる「大寒みそぎ」が行われています。
香取神宮(かとりじんぐう)は千葉県香取市に鎮座する神社で、 全国に約400社ある香取神社の総本社 です。 下総国の一の宮 でもあります。
明治以前に「神宮」の称号を与えられていたのは伊勢、香取、鹿島のみだった 程、格式の高い神社です。
茨城県の鹿島神宮 、 息栖神社 とともに東国三社の一社でもあります。
神社の創建は鹿島神宮と同じく神武天皇のころで、紀元前643年と約2600年以上も前 となります。
ご祭神は国譲りの神話で大きな役割を果たした「 経津主大神(フツヌシノオオカミ) 」です。国譲りの活躍の際に武威を示したことから、 武道・建国の神 として崇められており、 新しいことを始めるときや、勝負事があるときに訪れる人も多い ようです。
古くから朝廷、藤原氏からも崇敬され、武家の世となった中世以降も武神として崇敬され続けてきました。現在も武道の神様として、多くの参拝客が訪れています。
無料駐車場が2か所あります。
表参道沿いにある大きな駐車場は第1駐車場で、約100台駐車できます。参道の商店街を散策しながら大鳥居まで行くことができるのでおすすめです。第1駐車場が満車の場合は第3駐車場が無料で駐車できます。こちらは約130台駐車できます。
365日24時間参拝は可能です。授与所、御朱印受付の時間は8:30~17:00。
参拝料金はありません。
初穂料300円
元禄13年(1700年)に三軒一戸、入母屋造で建立された朱塗りの壮大な門 です。楼門の扁額は東郷平八郎によって書かれたものです。楼門内の左像は藤原鎌足、右像は武内宿禰といわれる随身像が安置されています。
昭和58年には国の重要文化財に指定 されています。
楼門の先に 拝殿・本殿と連ねって立ち並んでいます。造営は元禄13年(1700年)に徳川5代将軍徳川綱吉によって造営 されました。本殿内には経津主大神の和御魂(にぎみたま)を祀っています。
三間社流造、檜皮葺で建立され、漆黒の建物に極彩色で彩られたとても美しい社殿 です。
昭和52年に国の重要文化財に指定 されています。
拝殿左手にある三本の杉で、 願いが叶うパワースポット と言われています。
中央にまっすぐ伸びた杉の両脇に少し斜めに伸びている杉があるのですが、 実はこの三本の杉は根元で繋がっている巨大な一本の杉 だそうです。
中央の杉には大きな空洞があり、中に入ると神秘的な力を感じられます。
三本杉は源頼義の祈願によって三本に分かれたと伝わっており、それ以来、三本杉と呼ばれています。
楼門より100m離れた場所に鎮座する社 です。経津主大神の荒々しい側面を示す荒御魂を祀っています。拝殿・本殿に対して、 力が湧いてくるパワースポット として知られています。
奥宮の社殿は昭和48年(1973年)、伊勢神宮遷宮の際の古材を利用して建立されています。
鹿島神宮と香取神宮は距離も近く、良く並び称されることも多いです。これには二社のご祭神が関係しています。
鹿島神宮のご祭神は武甕槌大神、香取神宮のご祭神は経津主大神ですが、 いずれも日本神話で国譲りの伝説 で、 天照大神に遣われて大国主命に国を譲ってもらえるよう交渉に行った神様 で 、兄弟神でいずれも武神 としてあがめられてきました。
鹿島神宮と香取神宮は利根川を挟んで相対する場所に鎮座 しています。この地は 古代の頃、交通の要衝であり、蝦夷との争いの最前線であった場所に、朝廷が日本屈指の武神である二神を東方の守りとなるように、鹿島神宮、香取神宮に鎮座させた と伝えられています。
また 鹿島神宮には地震を引き起こす大鯰の頭を押さえているといわれる「要石」 がありますが、 香取神宮には大鯰の尻尾を押さえる「要石」 があります。このように二社には共通している部分もあります。
鹿島神宮と香取神宮の二社間のアクセスは車の場合は東関東自動車道経由で約20分、電車・タクシーの場合は約40~50分ほどで行くことができます。
鹿島神宮と香取神宮のご祭神は日本神話においても武威を轟かせる神様で、創建2600年と神話の頃から続く、まさに日本国内においても屈指の最強パワースポットともいえるでしょう。
最強の神様にお祈りすれば、きっとその力を分け与えていただき、参拝した人々を元気にさせてくれることでしょう。
今年、勝負事がある方や、力を分け与えていただきたいことがある方は、勝運・開運・災難除けの神様を訪ねてみてはいかがでしょうか。
余暇プランナー
元旅行会社勤務で今は山の中の観光施設で働きながら旅ライターを行っています。元々旅行好きで大学も地理学専攻と根っからの地理マニアです。大自然の絶景と寺社仏閣などの歴史建築が大好きで、連休などあればすぐに車中泊で出かけてしまいます。その他登山やランニングなどとにかく家に引きこもっていることが苦手で、常に自然の中で過ごしていることが私の癒しになっています。
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