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北ドイツ最大の都市ハンブルク(Hamburg)は、 ヨーロッパ屈指の港湾都市として栄えたドイツ第2の都市 です。中世の時代にはハンザ同盟の都市として発展し、エルベ川沿いに建てられた「倉庫街」をはじめとする歴史的な建造物と近代的な建物が共存しています。また、世界的にも有名な ビートルズが下積み時代を過ごした街 としても有名です。最初に演奏したクラブやゆかりのレストランなど、ファン必見のスポットが多数あります。
ハンブルクは 飛行機や鉄道でアクセスしやすい のも強み。日本からの直行便はありませんが、乗り継ぎでハンブルク空港を目指せます。空港から中央駅までは地下鉄やタクシーを利用して25分程度です。中央駅はICE特急列車も発着するため、近隣のリューベックやブレーメンなどの街に足を伸ばしやすくなっています。北ドイツ観光の拠点としてもおすすめです。
ハンブルクのランドマークの1つに挙げられるのが、ハンブルク市庁舎(Hamburger Rathaus)です。ハンブルク州議会の議事堂として現在も利用されていますが、 1階ホールや中庭部分は誰でも自由に入れるよう開放 されています。
ファサードには神聖ローマ帝国の歴代皇帝のブロンズ像が飾られており、外観から優美な印象を受けるのが特徴。エントランスホールは、アーチ型の天井と学者や芸術家たちのレリーフが彫られた柱により重厚な空間が広がっています。中庭はイタリアの広場を思わせる作りになっており、中央には1892年のコレラ大流行を記念した健康の女神ヒュギエイアの噴水があります。
ガイドツアーに参加するのもおすすめです。 「祝賀の間」や「皇帝の間」などの華麗な一部の部屋を約1時間かけて見学 できます。
https://www.hamburg.com/sights/history-and-heritage/11747650/city-hall/
ハンブルク観光で欠かせないのが、ユネスコの世界遺産に登録されている倉庫街(Speicherstadt)です。1883年から1920年代後半にかけて自由経済区として発展したエリアで、 約26万平方メートルの広さを持った世界最大の倉庫複合施設 として知られています。
運河沿いに建ち並ぶネオゴシック様式の赤いレンガ建築は、当時の高級品であるコーヒーや紅茶、香辛料、タバコなどの取引に使われていました。現在、外観はそのままに博物館やカフェ、オフィスなどに利用されている建物もありますが、一部は現役の倉庫のままです。
どこを切り取ってもフォトジェニックなエリアですが、 「ポッゲンミューレン橋(Poggenmühlen-Brücke)」からの風景がイチオシ でしょう。かわいらしい中央の建物をアクセントに倉庫街の広さがわかる美しい景色が広がっています。
https://www.hamburg.com/architecture/11748606/speicherstadt/
ミニチュアワンダーランド(Miniatur Wunderland)は、 倉庫街を散策する際に立ち寄ってほしい施設 です。約1,490平方メートルの広さの中に、ドイツを含めオーストリアやアメリカなどの世界各地の風景が精密なジオラマワールドとなって広がっています。再現された都市やアルプスでは 鉄道模型がレールを走ったり、空港で飛行機模型が飛び立ったりと、演出もダイナミック 。鉄道ファンでなくても童心に帰れるため、入場待ちになることもある人気スポットです。
さらに、 夜の営業時間外には特別な雰囲気を味わえる予約制のイベント が行われることもあります。特におすすめなのが、夜景モードのジオラマワールドが楽しめる「夜のワンダーランド」です。華やかな夜のラスベガスをはじめ、ロマンティックな雰囲気が味わえます。
https://www.miniatur-wunderland.com/
ハンブルクでドイツ料理を楽しむなら、1795年創業の老舗レストランであるオールド・コマーシャル・ルーム(Old Commercial Room)がおすすめです。磨き込まれた木製のインテリアのある店内は 昔ながらの港街の雰囲気 があり、 ビートルズやジャッキー・チェン、政治家などの著名人のサインが入った写真 が壁に飾られています。
提供されている料理の中でおすすめは、 ハンブルクの名物料理であるラプスカウス(Labskaus) です。コンビーフにジャガイモとタマネギを混ぜ、目玉焼きを乗せた一皿になっています。カレイやヒラメ、燻製ウナギなどの魚料理が人気のお店ですが、肉料理やベジタリアンメニューもあるので安心。日本語のメニューも用意されているので注文しやすいのも嬉しいポイントです。
https://4travel.jp/os_shisetsu/10418714
ハンブルクには港街ならではの名物料理もありますが、特に 手軽に食べられるのがフランツブロートヒェン(Franzbrötchen) です。ハンブルクにあるパン屋でトップの売上を誇ると言われ、過去にはコンテストが開催されたこともあるほど現地の人々に愛されています。
フランツブロートヒェンは、 左右に渦を巻いたぺちゃんこに潰れた独特の見た目が特徴 。味わいは軽やかでしっとりしたシナモンロールに近く、生地にシナモンシュガーをたっぷりと挟んで焼いていきます。
街中にはカフェを併設しているパン屋が至るところにあり、必ずと言っていいほどフランツブロートヒェンが置いてあります。街歩きに疲れたらお店に立ち寄って、おやつタイムにするとよいでしょう。
12世紀に開港し、現在ではドイツ最大の港であるハンブルク港。エルベ川沿いに造られた内陸港であるため海の香りがしないのが特徴で、 街中を走る水路を船で巡ることでハンブルク全体を見られる ようになっています。
港巡りの遊覧船 はザンクト・パウリ桟橋(St. Pauli Landungsbrücken)から発着し ており、電車でアクセスしやすいので安心です。再開発エリアの 「ハーフェンシティ」 や赤レンガの倉庫の上に全面ガラス張りの建物が乗った 「エルプフィルハーモニー・ハンブルク」 などを巡り、倉庫街を通過していきます。ライトアップされたハンブルク港の 幻想的な夜景を存分に楽しめる夜のツアーもおすすめ です。
https://www.hamburg-ticketcenter.de/en
https://www.google.com/maps/d/embed?mid=1P6yEzxw4UVUvcCagG7nIBsUi5Us595k&hl=ja&ehbc=2E312F
ドイツ最大の港街であるハンブルクではさまざまな過ごし方ができます。紹介したアクティビティ以外にも、劇場でミュージカルを観賞したり、カフェ巡りをしてみたりするのもおすすめです。
ぜひこの記事を参考に、自分らしいハンブルクの旅を計画してみてください。
https://www.veltra.com/jp/europe/germany/?sid=1554
出典・参考
余暇プランナー
1987年生まれの和歌山県在住のフリーライター、C.Wakisakaと申します。季節の風景・歴史・スイーツが好きで、カメラを持ってよくおでかけしています。関西を中心に一人旅や家族で日帰り旅行をするのが大抵ですが、時には夜行バスを使っての東京への弾丸日帰り旅行も。海外旅行はマカオ・パリ・南ドイツ周遊の経験があり、特にドラクエの雰囲気やメルヘンらしさを感じられるドイツを愛しています。「行ってみたい!」と思える情報を発信できればと思っています。
【ドイツ】第2の都市「ハンブルク」を紹介!おすすめ観光スポット&グルメ6選