- 週間ランキング
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが始まる前、特に日本から海外への渡航制限もなかった2019年、為替レートは年間平均で1ドルあたり約109円でした。そして4年後の現在、2023年秋は1ドル150円近くまで円安が進んでいます。
また、原油高などの影響により海外の格安航空券も以前ほど割安感がなくなってきた印象を受けます。さらに元々日本に比べて物価が高いといわれている先進国ではランチを食べるのでさえも、日本でいうディナー価格になり豪華なレストランに行くのもはばかられるほどです。
コロナ関連の渡航制限も解除され、海外旅行が好きな方は旅をしたくなりますよね。筆者も最近、日本に比べて物価の高いヨーロッパを旅してきました。そこでいくつかの節約術を試してみたので、みなさんにご紹介いたします。
航空券やホテルは予約サイトを活用しました。予約サイトも様々でどれが良いのか迷いましたが、予約サイトを比較できるサイトとがあったので、そちらも使いながら検索しました。
航空券は直行便以外にも様々な航路があるので、旅程パターンをいくつかシュミレーションしながら料金とあわせて比較検討します。料金は日々変わるので、目星がついても空席がまだまだありそうな場合はすぐには手配せず料金の推移を見定めます。いよいよギリギリというタイミングで予約手配をしましょう。
ホテルの予約サイトは各社でクーポンやタイムサービスなど独自の割引を行っていることもあり、日々のチェックが欠かせません!泊まってみたいホテルがタイミングよく安く手配できると嬉しいですね。
航空券とホテルを個別に予約するより、団体ツアーに参加した方が最終的にはリーズナブルな場合もあります。特にひとり旅の場合、場所によっては交通が不便で自力で行くには大変なケースも。一方、団体ツアーの場合は大勢でバスなどを利用し簡単に移動できるのは魅力です。また、最近ではおひとり様歓迎のツアーも増え、ひとりでもツアーに参加しやすくなりました。コストばかりを気にするのではなく、手間や時間、内容などを考慮するとツアーの方が良い場合もあるので、総合的に判断したいですね。
最近筆者が旅をしたデンマークでは、現金の両替をしなくて済みました。それほど現地ではカード払いが主流、キャッシュレスが進んでいました。ただ一度だけ硬貨を入手しなくてはならない状況になり、それは美術館のロッカーでのことでした。利用時に硬貨を投入し、利用後その硬貨が返却される仕組みのロッカーです。筆者は硬貨を持っていなかったのですが、ロッカー付近に硬貨の販売機が設置されており、クレジットカードで硬貨(現金ではなく、ロッカー用のコイン)を購入できました。使用後の硬貨はクレジットカードにリファンドされるという徹底ぶりです。
このように現地で現金に両替することなく旅を終えましたが、怖いのがクレジットカードの引き落とし。現金を両替した時の目減り感は感じずに済みましたが、カード明細を目にして驚くことになりそうです。決済時、少しでも円高になっていることを願うばかりです。
この円安の状況下、ひとつだけ良いことがありました。出発前に自宅に眠っていた外貨のキャッシュを日本円に換金したのですが、今より円高の時に外貨にしたものだったので今回のレート差分、多めに日本円になって返ってきたのです。
この日本での外貨両替、都心では至る所に両替スポットがあります。空港や銀行窓口、両替所に行くのが難しい場合でも、銀行ATMや金券ショップなど意外と身近に両替できる場所があるかもしれませんよ。さらには外貨を投入すると、交通系ICカードに円貨がチャージされる機械までありました。その際に注意したいのが、硬貨や昔の紙幣は換金できない場合が多いということ。国によっては現金が新しく変わっている場合もあるので、今後使うことがなさそうな通貨は長い間手元にキープするのではなく、早めに両替することをおすすめします。
ここまで航空券やホテルの手配、両替など主に渡航前の工夫を紹介してきましたが、渡航後などまだまだご紹介したいことはたくさん!続きは<後編>の記事でご紹介しますので、ぜひご覧ください。
https://www.veltra.com/jp/yokka/article/europe-save-money2/?sid=1554
https://www.veltra.com/jp/europe/?sid=1554
余暇プランナー
ボサノバやサンバなどブラジル音楽を歌う傍ら、趣味の旅行、美術、落語を中心に、好きなことについて綴っているライター。海外在住は3か国、海外旅行は20か国以上と海外渡航の経験が多いですが、国内旅行も、おうち時間も好き。旅先や日常で出会う「愉快なこと」を皆さんと共有できたらうれしいです。
【ヨーロッパ】コストを抑えて楽しもう!ヨーロッパ旅行での節約術<前編>