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中国、 四川省にある成都はとても美しい街 です。筆者が初めて中国を訪れた際に行ったのが成都でしたが、この街のおかげで中国のイメージはとてもおしゃれで美味しいものが食べられる国、となりました。
成都の街の中心地には、おしゃれな店の通りとローカルなお店の通りが隣り合っています。パンダ園も有名でパンダ見物に行く人もいますが、三国志の聖地でもあるのでを歴史的な場所を訪ね歩く人も多いです。
そんな成都は中国のなかでは温暖でたくさんの作物が収穫でき、「天府之国(物産の豊かな土地)」とも呼ばれ美味しいものが豊富です。2010年にはアジアは初となる「ユネスコグルメ都市」に選出され世界が認める美食都市なりました。中国国内では昔から成都は美食の街として有名で、国内からもグルメ目当てでたくさんの観光客がやってきます。
美食の街、成都の四川料理。四川料理は本当に種類が豊富で、麻婆豆腐や回鍋肉なども人気ですが、一番におすすめしたいのが火鍋です。とても辛いのですが、その辛さにエネルギーが湧いてきます。実は、成都は比較的温暖でありながらも200日以上が曇り。そのためエネルギーがみなぎる辛い料理が栄えたといわれています。
火鍋は真っ赤に煮えたぎる辛いスープの層と、白湯(パイタン)の辛くないスープとの2層の鍋が一般的ですが、この辛い方のスープというのが、本当に辛いのです。近年、日本でも火鍋店は見かけるようになりましたがやはり本場の火鍋とは違います。その辛さと出汁の旨味、スパイスの香りがクセになりますよ。
成都で美味しい火鍋が食べられる、ここに行けば間違いなし!なお店を2つご紹介します。
まずは 蜀宗袍哥人家老火锅 です。こちらのお店はおしゃれで中国の伝統的な雰囲気も漂っていて、「中国に来た!」という感じがするので観光客の方には特におすすめです。美味しくて、値段もほかと比較して安くはないですがそれほど高くもありません。清潔で、店舗も複数あります。変面という中国の伝統芸がおこなわれることもあります。
皇城老媽 は老舗の火鍋店。洗練された雰囲気のお店で、少しおしゃれをして行きたくなります。本場では火鍋はごま油やパクチーなどを混ぜてつけダレを作って食べるのですが、そのつけダレに使うごま油も自家製なのだそうでこだわりが光ります。さすがやや高級店なだけあり、お肉の質や美味しさも申し分ないです。
火鍋のお店は数えきれないほどありますが、ローカルなお店もたくさんあり、具材がすべて串に刺されているスタイルのお店もあります。大抵は、2~3人でお腹いっぱいに食べて、一人あたり2,000~3,000円もあれば十分足ります。ローカルで安いお店なら1000円以下のところもありますよ。
本場では自分好みの つけダレ を作ります。店によって異なりますが、ごま油、パクチー、にんにく、黒酢、オイスターソース、塩などをお好みで入れて調整します。日本でも火鍋のお店はありますが、このつけダレを作れるかどうかで大きな違いがあります。このつけダレに、しっかりとスープで煮込まれた具材をくぐらせて食べます。辛いのに、ごま油やオイスターソース、黒酢が絡まり、少しマイルドになって、パクチーやニンニクがアクセントになりどんどん箸が進んでしまいます。
辛い火鍋を食べるのに飲み物は必須ですが、成都の火鍋屋さんでよく見かけるのは 豆乳 です。もちろん水やジュースなどもありますが、筆者は毎回豆乳1本を自分用に注文して火鍋を食べる前にまず豆乳をコップ1杯分飲み、その後も火鍋を食べながら口の中が辛くなったら豆乳でおさめるのを繰り返しています。そうすることで辛さで舌がヒリヒリし続けることなく食べられますよ。また、火鍋の辛さでお腹が痛くなることもよくあることなのですが、食べる前にコップ1杯の豆乳を飲んでお腹に膜を張り、食べながらも豆乳で和らげることで、その腹痛が予防できている気がします。同様の効果を求め、 飲むヨーグルト を注文する人も多いです。甘さと酸味がほどよく、食も進みます。もちろん中国のお酒やビール、紹興酒などを一緒に飲む人も多いですが、口の中の辛味をおさえるのであれば、乳飲料がおすすめです。
本場の火鍋は具材の種類が非常に豊富で、日本では食べたことがないような珍しいものもたくさんあります。豚の脳みそ、アヒルの腸、アヒルの舌など…、表記も中国語なので何かわからないことも多々。注文時に困ってしまわないよう、 事前に具材の名前を大体調べて見ておく といいでしょう。ネットで表なども出ているので、それを見せて指差し注文するのがおすすめです。お店によってはタブレット端末で写真付きのメニューがある場合も。写真付きならある程度わかるので選びやすいですね。
筆者のおすすめの具材は湯葉、豚肉、キノコ類、野菜などはもちろんですが、ずばり 鶉の卵 です!小さな卵は火鍋に入れると底に沈んでしまうのですが、忘れたころにお玉ですくうと味が染みた卵が出てきて嬉しくなります。また、中国人の現地の方のテーブルをのぞき見すると、よく注文されているのは血の塊のような 鴨血(ヤーシェ) が必ずと言っていいほど置いてあります。これはアヒルの血を固めたもので、プルプルしていて豆腐のようです。見た目が少しグロテスクで、筆者は初めて見た時ギョッとすると同時に興味津々で店員さんにあれは一体何なのかと聞いてしまいました。生理中や貧血にも効き、中国では当然のように食べるお馴染みの食材だそうです。日本ではまず見ない食材ですが、ほかにもたくさんの珍しい食材がありますのでぜひ試してみてくださいね。
本場四川省の火鍋は、一度食べるとやみつきになってしまいます。筆者は成都に行くようになってから、日本でも美味しい火鍋屋さんを探し歩き、家でも作って食べるようになりました。火鍋のほかの四川料理も、そして料理のほかにも成都は魅力いっぱいな街です。ぜひ一度、訪ねてみてください。
https://www.veltra.com/jp/asia/china/chengdu/?sid=1554
出典・参考
余暇プランナー
元CAで、旅行やお出かけが大好きです。Webライターのほかにテレビ番組や映画の脚本を書いたり、絵をかいたりもしています。 いつも感動を求めて生きており、感動が原動力です。おしゃれをして出かけたり美味しいものを食べに行くのが趣味で、自身のSNSには美味しいものや好きなファッション、お気に入りの場所やものなどを載せています。高校野球が好きすぎて、推しのチームの地方大会の試合から見ています。
【中国】激辛天国!本場・中国四川省・成都で堪能する本格四川火鍋の旅