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炭酸の泡立ちと、心地よい甘さが特徴的な「コーラ」。
私も大好きなのですが、「コーラには砂糖がたくさん使われている」ということが度々話題にあがりますよね。
実際に、コーラにはどれだけの砂糖が含まれているのでしょうか。
そこで今回の記事では、「コーラに含まれる砂糖の量」について管理栄養士が解説します。具体例を挙げながら詳しく説明していくので、ぜひ最後までお読みください。
ここでは、コーラの代表的な商品である「コカ・コーラ」と「ペプシコーラ」の砂糖の量について紹介します。
なお、今回はコーラに含まれる砂糖(糖質)の量として、栄養成分表示上の「炭水化物」の値を使用します。
今回は、100mL、コップ1杯(200mL)、ペットボトル1本あたりの砂糖の量を、角砂糖(1個あたり3.3g)とスティックシュガー(1本あたり3.0g)に置き換えてみました。
まず、2種類のコーラに含まれる砂糖の量を角砂糖に置き換えたのが以下の表です。
ここから、具体的に紹介していきます。
コカ・コーラに含まれる糖質の量は、100mLあたり11.3gです。
コップ1杯(200mL)では、糖質の量は22.6g、角砂糖に置き換えると約7個分になります。
スティックシュガーで例えると、約7.5本分です。
500mLペットボトル1本のコカ・コーラを飲んだ場合、糖質を56.5g摂ることになります。角砂糖に換算するとおよそ17個分です。
スティックシュガーで例えると、約19本分に相当します。
ペプシコーラに含まれる砂糖の量は、コカ・コーラとほとんど変わりません。
「ペプシ<生>」という商品の場合、含まれる糖質の量は、100mLあたり11.6gです。
そのため、コップ1杯(200mL)あたりの糖質の量は23.2g、角砂糖に換算するとコカ・コーラと同じく約7個分になります。
スティックシュガーで例えると約8本分です。
こちらの商品には500mLペットボトルがないため、600mLペットボトル1本あたりの砂糖の量をみてみましょう。
「ペプシ<生>」の600mLペットボトル1本あたりの糖質の量は、69.6gです。
角砂糖に換算するとおよそ21個分になります。
スティックシュガーで例えると、約23本分に相当します。
※参照:コカ・コーラジャパン「製品情報」,サントリーホールディングス株式会社「商品情報 カロリー・原材料」
市販されているほかの飲み物と比べると、コーラに含まれる砂糖はどの程度なのでしょうか?
それぞれ100mLあたりに含まれる砂糖の量を比較したのが以下の表です。
市販の飲み物の中でも、コーラには砂糖が多く使われていることがわかります。
スポーツドリンクや缶コーヒーよりも多く、サイダーやエナジードリンクと同じくらいの砂糖がコーラには含まれています。
※参照:コカ・コーラジャパン「製品情報」,アサヒ飲料「商品情報」,キリン「ソフトドリンク・乳製品」,サントリーホールディングス株式会社「商品情報 カロリー・原材料」,大塚製薬「製品情報」,レッドブル「レッドブル・エナジードリンク 原材料」
「コカ・コーラゼロシュガー」「ペプシ〈生〉ゼロ」など、砂糖を含まないコーラも販売されています。
砂糖不使用のコーラなのに通常のコーラと同じくらい甘いのは、甘味料が使用されているためです。
コーラに使用されているのは、「スクラロース」や「アセスルファムカリウム」などの甘味料です。
スクラロースやアセスルファムカリウムなどは、砂糖よりも低カロリーですが、砂糖よりも強い甘さがあります。
このような甘味料は、糖類やカロリーを抑えたい飲み物や食品に広く使用されています。
そもそも、コーラとはどのような飲み物なのでしょうか?
コーラはアメリカで生まれた、独特な風味と甘さ、シュワシュワとした刺激が魅力の炭酸飲料です。
もともとは、原料にコーラの実(コーラナッツ)から抽出したコーラエキスを使ったドリンクをコーラと呼んでいました。
現在では、コーラエキスを使用したコーラはあまり一般的ではなく、従来のコーラに近い風味を再現したものが「コーラ」として親しまれるようになりました。
広く普及しているコーラ(コカ・コーラやペプシコーラなど)は、糖類や炭酸、カラメル色素、酸味料、香料、カフェインなどから作られています。
ちなみに、長い歴史を持つコーラには多くの”ウワサ話”があります。
「コーラを飲むと歯や骨が溶ける」「コーラのレシピは一部の社員しか知らず、レシピを知っている社員は同じ飛行機に乗れない」「コーラには昔コカインが使われていた」など、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これらは全て、事の真偽は定かでなく「都市伝説」としてウワサレベルのお話ですが、興味のある方は調べてみると面白いかもしれません。
「それってホント?」と、耳を疑うようなウワサが世界中で広まっているコーラ。
インパクトのある逸話を数多く持っているのは、国や世代を超えたたくさんの人たちにコーラが愛されている証拠なのかもしれませんね。
コーラは飲んで楽しむだけでなく、料理に活用するのもおすすめです。
調味料やマリネ液として使うこともできます。
コーラを使った料理といえば、肉や魚をコーラに漬け込んだ「コーラ煮」が有名です。
先ほど紹介したように、コーラには砂糖が多く含まれているため、料理にほどよい甘みが加わります。また、コーラの炭酸の効果で肉や魚がやわらかく仕上がります。
今回の記事では、「コーラに含まれる砂糖の量」について管理栄養士が解説しました。
コーラの砂糖の量は、ジュースの中でもやや多めであることがわかりました。一般的に、サイダーやエナジードリンクと同じくらいだと考えるとよいでしょう。
砂糖が多く含まれるコーラは、飲み物としてではなく、調味料として料理にも活用できます。
コーラに限らず、ジュースの飲みすぎは糖質やカロリーの摂りすぎから、肥満や糖尿病につながるおそれもあります。
ジュースは間食のひとつと考え、飲む量や頻度が多くなりすぎないよう、適度に楽しむようにしましょう。