- 週間ランキング
春が旬のふきのとうを使った「ふき味噌」は、ほろ苦い味わいと、甘辛い味噌の味わいを楽しめます。
今回の記事では「ふき味噌の作り方」について、管理栄養士が解説します。
作り方は意外にも簡単なので、コツを知っておいしく作りましょう。
また、できあがったふき味噌の食べ方やアレンジレシピもあわせてお伝えします。
ふき味噌はふきのとう味噌ともいい、ふきのとうと味噌をあわせたものです。
ふきのとうは春が旬のため、ふき味噌は春の訪れを感じさせてくれます。
ふきのとうのほろ苦い味わいと、甘辛い味噌の味わいがマッチし、クセになるおいしさです。
できあがったふき味噌は、ご飯の上に載せて食べるのが定番です。
ほかにも、おにぎりの具や冷ややっこのトッピング、炒め物の味付けなどにも活躍してくれます。
作り方は意外にも簡単で、茹でて刻んだふきのとうを炒めて、味噌や砂糖で味付けをするだけです。
次からは詳しい作り方を紹介します。
筆者の実家では新鮮なふきのとうが採れるため、毎年春の定番となっています。
簡単に作れておいしい、ふき味噌の基本の作り方をお伝えします。
<材料(作りやすい分量)>
ふきのとう…10個(60~80g)
サラダ油…大さじ1
味噌…大さじ4
みりん…大さじ2
砂糖…大さじ1/2~2
<作り方>
1.ふきのとうはよく洗い、切り口の茶色く変色した部分を切り落とす。茶色くなっている葉があれば取り除いておく。
2.たっぷりの熱湯で1~2分茹でる。冷水にとって冷ます。
3.ふきのとうの水気をよく絞り、みじん切りにする。
フードプロセッサーを使ってもOKです。
4.フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、ふきのとうを炒める。
4.1~2分ほど炒めたら、調味料を加える。弱火にし、水分が飛ぶまで3~4分炒める。
このくらいまで、水分が飛んだら完成です。
<ポイント>
味噌は、白味噌と赤味噌、どちらでもOKです。白味噌はふきのとうの味わいを感じられるやさしい味に、赤味噌はコクのある味に仕上がります。
砂糖の量はお好みで加減しましょう。筆者は九州地方の出身で甘めの味付けが好みのため、砂糖は大さじ2杯入れています。少なめから入れて、味をみながら調節してくださいね。
できあがったふき味噌は、清潔な保存容器に入れて保存します。
プラスチック容器やガラス容器など、なんでもOKです。
冷めたらフタをして、冷蔵庫で保存します。
手作りのため、1〜2週間を目安に、早めに食べきるようにしましょう。
ふきのとうにはアクがあるため、アク抜きした方が安心です。
今回は下茹ですることにより、アク抜きをしています。
アク抜きをした方がよい理由は、ふきのとうのアクに「ピロリジジンアルカロイド類」という天然毒素が含まれているからです。
大量摂取により肝障害などの健康に影響を与える恐れがあるため、農林水産省からアク抜きをして食べるよう注意喚起がなされています。
ふきのとうは通常アク抜きをして食べることと、一度にたくさん食べないことから、日本ではこれまで、ふきのとうを食べたことによる健康被害の報告はされていません。
そのため気にしすぎる必要性は低いのですが「アク抜きをする」「一度にたくさん食べない」ことに気を付けましょう。
※参照:農林水産省「食品中のピロリジジンアルカロイド類に関する情報」
ふき味噌はご飯に載せるのが定番ではありますが、次のようなアレンジレシピも楽しめます。
ふき味噌を消費したいときにも役立ててくださいね!
ほろ苦い味わいのふき味噌は、チーズとあわせるとまろやかになります。
今回は油揚げに載せて、おつまみにもなるメニューに。
油揚げ以外にも、茹でたじゃがいも、厚揚げ、豆腐などでも楽しめるレシピです。
<材料(2人分)>
油揚げ…小2枚
ふき味噌…小さじ2
ピザ用チーズ…適量
小ねぎ(あれば)…適量
<作り方>
1.油揚げ1枚にふき味噌小さじ1を塗り、ピザ用チーズを載せる。
2.トースターで2~3分、焼き色がつくまで焼く。
3.食べやすい大きさに切って器に盛り、あれば小口切りにした小ねぎを散らす。
ふき味噌を使って作る肉味噌です。
油と相性のよいふき味噌は、油分の多いひき肉とも相性バツグンです。
簡単に作れて、ご飯にあう1品になりますよ。
<材料(作りやすい分量)>
豚ひき肉…150g
ごま油…小さじ1
おろしにんにく…小さじ1/4
ふき味噌…大さじ3
酒…大さじ1
<作り方>
1.フライパンにごま油を入れ中火で熱し、豚ひき肉、おろしにんにくを炒める。
2.ひき肉の色が変わったら弱火にし、ふき味噌、酒を入れ、全体が混ざり水分が飛んだら火を止める。
ふき味噌はおいしいだけでなく、さまざまな効能も期待されています。
中でもポリフェノール、β-カロテン、ビタミンCを含むことから、抗酸化作用により動脈硬化、がん、老化などを防ぐのに役立ちます。
また食物繊維も豊富であるため、腸内環境を整えるのに役立ってくれるでしょう。
しかし、ふき味噌は塩分が多いこともあり、食べすぎには注意が必要です。
毎日少しずつ楽しむようにするとよいでしょう。
今回の記事では「ふき味噌の作り方」について、管理栄養士が解説しました。
ふき味噌は簡単に作れ、春の訪れを楽しめます。
ぜひふきのとうが手に入ったら、ふき味噌づくりにチャレンジしてみてくださいね!