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毎年やってくる正月。今まで正月休みの感覚からうまく抜けられずに、日常生活に影響が及んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。やる気が起きなかったり、心身のだるさを感じたり。頭では正月ボケと分かっていてもなかなか抜けられないことも。
今回の記事では、正月ボケにならないための対策方法や、またなってしまった後に早く抜け出す解消法など、「正月ボケ(正月病)」について現役薬剤師が解説します。
正月ボケ(正月病)とは年末年始の休みの感覚が抜けず、仕事や学校がだるく感じたり、普段の生活リズムや感覚が取り戻せない状態のことです。
まずは正月ボケの特徴的な症状について、確認していきましょう。
正月休みに生活リズムや食生活、置かれる環境が変わることで、自律神経の変動が普段より活発になり、気づかないあいだに体や心が疲れてしまうことがあります。それにより、体の調節がうまくできずに、倦怠感や疲労感となって現れます。
倦怠感や疲労感が増し、自律神経の調節がうまくいかない状態が続くと、気持ちが塞がりやすくなります。それが原因で体内に分泌されるホルモンバランスが崩れ、気鬱という症状につながりやすくなります。
正月に夜更かしや朝寝坊など日照時間に反した生活を送ると、体内の恒常機能が乱れます。
それにより、夜中に目が冴えてしまったり、熟睡できない、朝起きられないという症状が出やすくなります。
普段とは違う生活を送ることで、体内に分泌されるホルモンバランスが変動します。そこで生理前の症状に変化が現れ、悪い場合だとPMSとしての不調が出やすくなります。
正月ボケはどうすれば避けることができるのか、しっかり対策をして正月ボケに備えましょう。
食事は体の自律神経に大きく影響します。甘いものやアルコールの過剰摂取、野菜・果物不足によるビタミン・ミネラル不足は体の働きや心の動きを変えてしまいます。
忘年会や新年会で不摂生が続くことが多いこの時期、少しでもバランスの良い食事を意識して、難しい場合はサプリメントや栄養ドリンクなどもうまく活用してみてください。
睡眠も正月ボケにとても関係しています。睡眠時間や、就寝時間の変化により体内リズムが崩れ、休み明けに正月ボケとして倦怠感・疲労感、気鬱などの症状に表れることも。休みだからといって無理をせず、日頃の生活を継続できるように心がけましょう。
忘年会や新年会が続いたり、食生活の乱れ、休憩不足などで疲れが溜まることも正月ボケに影響します。休みの間は無理をしていないか、疲れが溜まっていないか自問自答してみましょう。
どんなに注意していても正月ボケになってしまうこともありますよね。そんな時は、少しでも早く正月ボケが治るように対策していきましょう。
正月ボケには休みの間の生活が大きく影響しています。まずは休みの間に何が良くなかったのか振り返ってみましょう。
食事は体の働きに大きく影響します。休みの間の栄養バランスが乱れていたら、いち早くもとに戻し、また足りなかった部分は補うように心がけましょう。
休みの間はついつい家から出たくなかったり、ゴロゴロしてしまいますよね。不眠や倦怠感、気鬱など、正月ボケの症状は運動をして一汗かくと改善することが多いです。何をしても治らないと感じる方は、運動を取り入れてみましょう。
仕事や学校が始まり、休みの日に比べて睡眠時間が突然大幅に減ってしまうことで、正月ボケが出やすくなります。休み明けに不調を感じたら、無理せず睡眠時間を確保しましょう。
笑うことは体の免疫反応を活発にします。また自律神経を整えるのにも効果的です。不調を感じたらお笑いを見たり、友人や家族と笑い合ったりなど、よく笑って体に良い影響を与えましょう。
今回は現役薬剤師が正月ボケの症状、原因、対策について解説しました。正月明けにかかえている不調は、もしかしたら正月ボケかもしれません。しっかり対策して、元気に明るい年明けを過ごしましょう。