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大雪や台風、水不足などによって収穫量が大きく変わる野菜。旬の時季は比較的安価で手に入るイメージがありますが、生育状況によっては意外と高かったりすることも。今回は日々刻々と価格が変動する野菜の価格見通しを農林水産省のデータから解説します。
「そろそろ春キャベツの時季だなあ」なんて思ってスーパーを覗いてみたはずが、なぜか旬ではない野菜が安くなっている……なんてこと、ありますよね。野菜は天候などの影響で育ち方が変わるもの。
収穫量によって常に価格は変動していますが、実は農林水産省が野菜の価格について聞き取り調査をしているのはご存知でしたか?
東京都中央卸売市場に出荷される野菜について、例年と比較した価格の見通しを毎月発表しているんです。
今回は令和4年6月分時点での野菜の価格動向について、発表されている資料からわかりやすく解説します。
令和4年度6月は、残念ながらほとんどの野菜が平年並みもしくは高値になる見込みです。特売情報や冷凍野菜などを活用して、上手に野菜を摂りましょう!
だいこんは、主産地での干ばつや寒さの影響を受け生育が遅れ気味。6月を通して収穫量が少なくなりそうです。
にんじんは、主産地でお天気に恵まれず例年より細いものの、出荷量が大きく減ることはない見込みです。
はくさい・ねぎ・レタスは、順調に生育しています。
キャベツは、主産地での冷え込みの影響を受け生育が少々遅れ気味。
ほうれんそうは、雨や寒さの影響で生育が遅れ気味ですが、出荷量は平年並みになるでしょう。
きゅうりは、寒さの影響を受け生育が遅れ気味です。
なすは、順調に育っています。
トマトは、お天気に恵まれず生育が遅れ気味。しかし、出荷数量は平年並みの見込みです。
ピーマンは、主産地における曇天の影響を受け生育が遅れ気味です。
ばれいしょは、順調に生育しています。
さといもは、主産地での冷え込みの影響を受け生育が遅れています。
たまねぎは、順調に生育しています。
残念ながら、今月はどの野菜も平年並み〜高値になる見込み……。「トクバイ」アプリで特売情報をチェックするなどして、上手にお買い物してくださいね。
令和4年6月に東京都中央卸売市場で扱うだいこんのうち、56%が青森県産、19%が千葉県産、16%が北海道産です。主産地である青森県での干ばつ・冷え込みの影響を受け、生育が遅れ気味。6月を通して出荷数は平年を下回り、価格は平年より高くなる見込みです。
令和4年6月に東京都中央卸売市場で扱うピーマンは、70%が茨城県産。茨城県ではくもりの日が続き、ピーマンの生育は遅れ気味です。6月を通して出荷数が減り、価格は平年より高くなりそうです。
令和4年6月に東京都中央卸売市場で扱うたまねぎのうち、40%が佐賀県産、23%が兵庫県産です。生育は順調に進んでおり、出荷数も平年並みまで回復しつつありますが、昨年から長く続いた「たまねぎ不足」の影響により価格は平年より高いままになる見込みです。
その他、価格が平年並みに落ち着きそうな野菜は次の通りです。
・にんじん
・はくさい
・キャベツ
・ほうれんそう
・ねぎ
・レタス
・きゅうり
・なす
・トマト
・ばれいしょ
・さといも
今月はだいこん・ピーマン・たまねぎが高値になるなど、ちょっぴりお財布に痛い1ヶ月になりそう。特売情報をチェックするほか、冷凍野菜を活用するなどして野菜不足を補いたいですね。お店では、お得に買える野菜を見つけたら即ゲット!がおすすめです。