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エリンギを保存するならは「冷凍保存」が断然おすすめです。冷凍することで長期間保存が可能になるだけでなく、冷凍後に加熱調理することでうまみも増します。この記事では、エリンギが冷凍保存に適している理由や正しい保存方法を管理栄養士が解説します。
エリンギの保存は「冷凍保存」がおすすめです。その理由は長期間保存が可能になり、調理した際にエリンギのうまみが増すことにあります。この2点について、詳しく解説していきます。
エリンギは冷凍保存すると約1ヶ月間保存が可能になります。常温・冷蔵保存の場合は傷みやすいため長期間の保存には向いていません。
【保存期間目安】
常温保存:3~4日
冷蔵保存:7~10日
冷凍保存:1ヶ月
なお、カットしたエリンギは日持ちしないので、すぐに使わない場合は冷凍保存しておきましょう。
エリンギは冷凍することでエリンギの細胞壁が壊れ、加熱したときに水分とともにうまみが出てきます(※)。よって、常温・冷蔵保存したエリンギより冷凍したエリンギを加熱調理したときのほうが、うまみや風味をより感じやすいといわれています。
※参考:石黒弥生,藤原しのぶ,佐々木弘子,松本仲子,菅原龍幸「冷凍した食用担子菌類の嗜好性」(聖徳大学,女子栄養大学)
エリンギを冷凍する方法はとても簡単ですが、間違った方法で冷凍してしまうと傷みやすく、おいしさも半減してしまいます。保存する際は次の2つのポイントを押えておきましょう。
エリンギは水分に弱いため、水洗いすると傷みやすくなってしまいます。冷凍保存に関わらず、エリンギを保存するときは水洗いせずに、汚れがある場合はキッチンペーパーや清潔な布巾で汚れをふき取るようにしましょう。
エリンギは空気に触れると酸化し、変色していきます。長期間おいしく保存するためにも、なるべく空気に触れないようジッパー付きの保存袋で保存することをおすすめします。
それでは、先ほど紹介したポイントをふまえた上で、エリンギの冷凍保存の手順を見ていきましょう。
1.石づきがついていたらその部分だけ切り落とす。エリンギの汚れが気になる場合、キッチンペーパーや清潔な布巾で汚れをふき取る
通常、スーパーなどで販売されているエリンギは石づきがカットされた状態で販売されているのですべて食べられます。黒くて硬い菌床部分がついている場合のみ、その部分だけをカットするようにしましょう。
2.調理しやすい大きさに切る
3.ジッパー付きの保存袋に入れ、空気をしっかり抜き密閉してから冷凍庫に入れる
冷凍したエリンギは凍ったまま加熱調理に使いましょう。解凍するとうまみ成分が水分と一緒に流れ出てしまい、食べたときにおいしくなくなります。もし冷凍したエリンギをさらに切ってから使いたい場合も、解凍はせずに凍ったままの状態で切るようにしてください。
冷凍したエリンギはうまみや風味を強く感じられるため、次に紹介するようなレシピに使用するのがおすすめです。
フランス料理のひとつであるコンフィは、食材の風味を活かした料理といわれています。冷凍したエリンギを使用することで、食材のうまみをより強く感じることができますよ。
オイルコンフィ
エリンギ、しめじ、にんにく、ローリエ(あれば)、○白ワイン(酒で代用可)、○塩、○こしょう、オリーブオイル
調理時間:15分
エリンギと魚介類は相性抜群!シーフードミックスを使うのでとても手軽に作れますよ。白ワインなどのお酒にも合う一品です。
きのことシーフードのソテー
エリンギ、シーフードミックス、バター、塩・こしょう、○洋風スープの素(顆粒)、○酒、○にんにくチューブ
調理時間:15分
肉厚なエリンギは、噛んだときにジュワっとうまみが溢れます。ポン酢をかけるとさっぱりと食べられます。
エリンギの肉巻き
豚バラ肉(薄切り)、エリンギ、塩、こしょう、ポン酢(好みで)、サラダ油
調理時間:15分
きのこ料理の定番・アヒージョにも冷凍したエリンギを使えばおいしさアップ!煮込むだけで完成するのでとっても手軽です。
きのこのアヒージョ
エリンギ、しいたけ、にんにく、塩、こしょう、ドライパセリ、オリーブオイル
調理時間:15分
エリンギは冷凍保存することで1ヶ月ほど日持ちする上、調理したときにうまみも増します。ご紹介したレシピは簡単にできるものばかりですので、ぜひいろいろなエリンギ料理を作って楽しんでくださいね。