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煮物や炒め物、スープなどさまざまな料理に活躍するれんこん。カロリーや糖質の量はどのくらいあるのでしょうか?また他の野菜に比べると、カロリーが高いのか低いのかも気になるところ。今回はれんこんのカロリーと糖質や、他の野菜との比較などについて、管理栄養士が解説します。
生のれんこんのカロリー(エネルギー)と糖質の量は以下の通りです。
生のれんこん100gあたりのカロリーは66kcal、糖質は13.5gです。れんこん100gは、2/3節程度が目安の量となります。
れんこんの節と皮を除く場合の廃棄率は20%となるため、れんこん1節180gの可食部は144gです。この場合のカロリーは95kcal、糖質は19.4gです。
れんこんは他の野菜や芋類に比べると、カロリーが高めです。これはれんこんに含まれる炭水化物が、他のものより多い傾向にあるためです。
よく食べられる野菜や芋類と100gあたりのカロリーを比較すると、以下のようになります。
きゃべつ(21kcal)、にんじん(39kcal)、じゃがいも(59kcal)に比べるとれんこん(66kcal)の方がカロリーが高くなっていますが、甘みのあるかぼちゃ(78kcal)よりは低くなっています。
一般的に高カロリーのイメージがあるじゃがいもよりカロリーが高いため、たくさん食べるとカロリーオーバーの心配があります。毎日食べる場合は小皿1皿程度の量にしておくと安心です。
※参照:文部科学省ホームページ「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」,厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
れんこんに含まれる栄養素に期待される効果を解説します。
カリウムは高血圧の予防に取り入れたい栄養素です。カリウムはナトリウムを排出する働きがあるため、塩分の摂りすぎ調整に役立ちます。
塩分の摂りすぎが原因のひとつである高血圧の予防だけでなく、むくみの解消も期待できます。
ビタミンCはコラーゲンの生成に必要で、皮膚や粘膜の健康維持に欠かせません。
ほかにも抗酸化作用があり、動脈硬化やがん、老化、免疫機能低下の原因となる活性酸素を取り除く働きがあります。
れんこんに含まれる食物繊維は主に不溶性食物繊維で、便の材料となり便秘の予防に役立ちます。
また食物繊維は腸内で善玉菌のエサになるので、善玉菌が増えるのを助け、腸内環境を整えてくれます。
さまざまな栄養素が摂れるれんこんですが、カロリーが気になる場合は調理法や食材の組み合わせを工夫して取り入れましょう。
油は大さじ1杯(約12g)は約100kcalであるため、油をたくさん使って調理すると、れんこん料理のカロリーを高くしてしまいます。
油を使うときはなるべく量を少なくするか、他のメニューをヘルシーに調理するなどの工夫をしましょう。または油を使わず煮物やスープにするなどの工夫をしてもよいでしょう。
じゃがいもなどの芋類やかぼちゃなどの野菜は、他の野菜に比べると炭水化物が多いため、れんこんと組み合わせると高カロリーになりやすい食材です。
カロリーが気になるときは、なるべくこのような食材との組み合わせを避けるとよいでしょう。
れんこんの栄養素がたっぷり摂れ、カロリーも控えめなレシピを紹介します。
定番のはさみ焼きは、ひき肉でなくエビを使うことでカロリーカットできます。エビのぷりぷりとした食感と、れんこんのシャキシャキとした食感が楽しめる組み合わせのメニューです。
れんこんのエビはさみ焼き
むきエビ、れんこん、○しょうがチューブ、○酒、○片栗粉、○塩、サラダ油、酢しょうゆ(好みで)
調理時間:25分
ひき肉ではなくカロリーの低い鶏むね肉を使うことでカロリーを抑えられます。鶏むね肉は皮をはいで調理すると、さらにカロリーカットできます。
鶏むね肉とれんこんのザクザクバーグ
鶏むね肉、れんこん、○しょうがチューブ、○酒、○片栗粉、○塩・こしょう、●白だし、●みりん、片栗粉、サラダ油
調理時間:20分
さまざまな栄養素が摂れるれんこんは、食べすぎるとカロリーオーバーの心配があります。1日1皿程度にしておくなど、食べすぎには注意して、上手にれんこんを取り入れてくださいね。