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1玉使い切るのに時間がかかるキャベツは、気づいたら冷蔵庫の中にしまいっぱなしになっていませんか?キャベツを日持ちさせるコツは「低温で保存すること」と「芯を取り除くこと」です。今回は、1玉・カット済み・千切り・ざく切りキャベツを上手に保存する方法について、写真付きで解説します。
キャベツは涼しい気候でよく育ち、暑さに弱い野菜です。そのため、保存するときは0℃付近の環境が適切だといわれています(※)。
製品によっても異なりますが、家庭用の冷蔵庫は冷蔵室が約0~3℃、野菜室が約4~8℃の温度設定となっています。キャベツの保存場所としては、野菜室より温度の低い「冷蔵室」が適しているでしょう。スペースを取って邪魔になってしまう場合は、野菜室で保存しても問題はありません。ただし冷蔵室で保存したときと比べて、保存期間がやや短くなりやすい点には注意しましょう。
それでは、具体的な保存方法を紹介します。
キャベツ1玉を丸ごと保存する場合は、ちょっとしたひと手間を加えることで鮮度を保ちやすくなりますよ。
キャベツの芯を包丁でくり抜き、代わりに水で濡らしたキッチンペーパーを詰めると日持ちしやすくなります。
キャベツは収穫した後も芯の先端にある「生長点」から少しずつ成長を続けます。成長するときに葉の栄養が芯に吸い取られてしまうため、芯が付いたままだと鮮度が落ちやすくなると考えられています。キャベツの成長を遅らせるためにも、購入したら芯は取り除いておきましょう。
さらに、芯があった箇所に水で濡らしたキッチンペーパーを丸めて詰めておくと、キャベツの乾燥予防になります。
1. 芯を包丁でくり抜いて、濡らしたキッチンペーパーを詰める
芯のまわりにぐるりと1周切り込みを入れ、芯を手で取り除きます。キッチンペーパーは2~3枚重ねたものを使用するとよいでしょう。衛生面を考慮して2~3日ごとに交換してください。
2. 新聞紙で包み、ポリ袋に入れたら冷蔵庫の冷蔵室で保存する
乾燥しないよう、ポリ袋に入れる前に新聞紙で包みましょう。キッチンペーパーでも代用可能です。
保存したキャベツを使うときは、外側の葉から1枚ずつ順番にはがして調理してください。
およそ3週間~1ヶ月保存できます。
カットした状態のキャベツはカットしていないものに比べて鮮度が落ちやすいため、早めに食べきるようにしましょう。
1. 芯を切り落とす
2. 切り口を濡らしたキッチンペーパーでおおう
断面が隠れるように濡らしたキッチンペーパーをかぶせます。
3. ポリ袋に入れて冷蔵庫の冷蔵室で保存する
切り口を下向きにして冷蔵庫に入れておくと乾燥を防ぎやすくなり、鮮度も保ちやすいです。
1/2・1/4玉などカットしたキャベツの保存期間は、およそ7日~10日です。
千切りやざく切りにしたキャベツは、早い段階で変色したり、ベチャベチャになったりするため冷蔵保存向きではありません。どうしても冷蔵保存したい場合は十分に水気を拭き取ってから、ポリ袋や保存容器に入れて冷蔵室で保存しましょう。傷みやすいため、1日~2日ほどで食べきるようにしてください。
一方、細かくカットしたキャベツを日持ちさせたいなら冷凍保存するのがベストです。1玉・1/2玉・1/4玉のキャベツを購入した場合も、使い切れないと思ったら早めに冷凍しておくとムダなく使い切ることができますよ。
1. 洗ったキャベツを細かくカットする
ざく切り・千切りなど、お好みのサイズにカットします。
2. 水気をキッチンペーパーでしっかりと拭き取る
3. 金属トレイに広げ、一旦冷凍する(金属トレイを持っている場合)
金属トレイにラップを敷き、キャベツを広げた状態で1度冷凍します。金属トレイは熱伝導率が高いため、食材をスピーディーに凍らせたいときにとても役立ちます。
4. 凍ったキャベツを冷凍用保存袋に詰め替え、冷凍庫に入れる
キャベツが凍ったら、冷凍用保存袋に移し替えましょう。しっかりと空気を抜いてから封をすると劣化を遅らせることができます。
加熱調理の場合は、凍ったまま料理に使いましょう。
生で使いたい場合は電子レンジで解凍すればOKです。ただし、解凍したキャベツは水っぽくなるため、シャキシャキ感を楽しむサラダには向いていません。解凍後はしっかりと水気を絞り、和え物や漬物にすると食べやすいですよ。
冷凍保存だと1ヶ月ほど保存できます。
手作りしたキャベツ料理の保存期間は、冷蔵保存の場合で以下のとおりです。ただし、レシピや保存環境によっても変わってきますので、あくまでも目安としていただき、食べる前には変色がないか、変なにおいがしないかなどを必ず確認してくださいね。
手作りの場合、雑菌が入りやすいためあまり長期間保存するのは好ましくありません。作るときは清潔な器具を使い、直接手で触れないように気を付けましょう。
酢などの防腐効果のある調味料を使うと、比較的日持ちしやすくなります。反対に水分が出やすい料理は傷みやすいので、調理の際には食材の水分をしっかりと絞るようにしましょう。また、マヨネーズやドレッシングで和えた料理も、保存するうちに水分が出てしまい、味も悪くなりやすいので早めに食べきってくださいね。
キャベツは丸ごと購入した方が安いことも多く1玉買いしがちですが、なかなか最後まで使い切るのが難しい野菜です。しかし、正しく保存すればキャベツをおいしく長持ちさせることができますよ。冷蔵保存と冷凍保存を上手に使い分け、さまざまなキャベツ料理を楽しんでくださいね。