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栄養価が高く、ダイエットフードとしても注目されているオートミール。日本でも年々人気が高まってきており、初めての購入を検討している人も多いのではないでしょうか。この記事ではそんなオートミールビギナーの方に向けて、さまざまなメーカー&種類のオートミールを食べ比べ!初心者でも食べやすいオートミールはどれなのか、徹底レビューしたいと思います!
オートミールとは、オーツ麦を脱穀し、調理しやすく加工したもののこと。オーツ麦を意味する「Oats」と食事を意味する「Meal」を合わせた単語です。オーツ麦は日本では「えん麦」「からす麦」などと呼ばれる麦の一種で、小麦や大麦などと同様に麦の種類のひとつです。
オートミールは、ザクザクした食感が人気のシリアルの一種「グラノーラ」の原料でもあります。でも、グラノーラは味をよくするために砂糖やはちみつを加えて加工されているため、オートミールの方がグッとカロリーが低くヘルシーなんですよ。
栄養豊富で低糖質なオートミールは、お米の代わりとなる主食としてダイエッターを中心に注目を集めました。オートミールは一食(約30g)あたりだと白米に比べカロリーが低く低糖質。さらに、食物繊維・カルシウム・鉄分のほか、ビタミンやマグネシウムも含まれているので、ダイエット中の人だけでなく健康目的で食べる人も多くなっているのです。
オートミールと一口にいっても、さまざまな種類があります。それぞれ味や調理方法が変わるため、購入前に特徴を確認しておくとといいでしょう。
「スティールカットオーツ(アイリッシュオーツ)」は、オーツ麦からもみ殻を取り除き、1粒を2~3個に割ったものを指します。スティールカットオーツには外皮や胚芽が残っているため、栄養価が高く健康的!でも、お米のように鍋で炊くか煮るなどの必要があり、調理の手間がかかってしまうというデメリットもあります。
「ロールドオーツ」は、すでに加熱されているのでスティールカットオーツに比べ調理の手間が少ないのが魅力。もみ殻を取り除いたオーツ麦を蒸し、平たく伸ばして乾燥させたものです。蒸してあるとはいえ麦の形が残っており、麦の食感を感じることもできるので、主食として食べやすいでしょう。日本のスーパーで販売されているオートミールの多くはロールドオーツです。
「クイックオーツ」は、オートミールの中でももっとも手軽に食べることができます。ロールドオーツを細かく砕いたものが「クイックオーツ」なので、熱湯で戻すだけでも食べられるほどの手軽さです。忙しい朝などには、即席スープの中に入れてそのままリゾット風にして食べることもできますよ。
インスタントオーツは、ロールドオーツを調理してから乾燥させたもの。味付けされているので、お湯をかけたり牛乳をかけたりするだけで手軽に食べられます。ただし、他の種類と比較すると噛み応えがなく、麦のプチプチとした食感が好き、といった方には不向きかもしれません。手軽さはピカイチなので、とにかく時間をかけずにオートミールを食べたい!と言う人にはぴったりですね。
オートミールはスティールカットオーツ以外はそのまま食べることもできますが、基本的に味がついていないので調理して食べるのがおすすめです。
人気がある食べ方には、ひと晩オートミールを牛乳や豆乳、アーモンドミルクなどに浸し、フルーツやナッツ類、ヨーグルトなどを加えて食べる「オーバーナイトオーツ」があります。クッキーやスコーンなどのお菓子の材料にしてもおいしく食べられますよ。
また、日本人にとってもっとも食べやすいのは、「おかゆ」ではないでしょうか。海外ではオートミールをミルクがゆにして食べる人も多いそうですが、日本では甘いおかゆはちょっぴり馴染みが薄いですよね。今回は、鶏ガラスープで調理した「中華がゆ」の作り方をご紹介します。
オートミール(ロールドオーツまたはクイックオーツ)…30g
鶏ガラスープの素…小さじ1/3〜1/2
1. 鍋にオートミールと鶏ガラスープの素、熱湯180ml(分量外)を入れて中火にかける
2. 沸騰したら火を弱めて3分ほど煮込み、オートミールがふっくらしたら完成
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オートミールの食べ方|基本のおかゆから簡単でおいしいアレンジまで
アメリカ人の朝食の定番・オートミール。栄養価が高くヘルシーであることから、日本でも徐々に人気が広まりつつあります。今回はオートミールの基本の食べ方である「おかゆ」と「オーバーナイトオーツ」の作り方をはじめ、簡単でとってもおいしいアレンジレシピ3品をご紹介します。
今や日本でもたくさんの種類のオートミールが売られているため、どれを選べばいいか悩んでいる人も少なくないはず。そこで今回は、スーパーやドラッグストアで購入できるオートミールを中心に、10種類をセレクトして食べ比べてみました!
ご紹介するオートミールはすべて「基本の食べ方」で紹介した中華がゆのレシピで調理しています。筆者はあまり柔らかいおかゆが得意ではないので、お湯の量を150mlに減らして作りました。
違いがわかりやすいよう、手軽さ・粒の大きさ・粘り気・歯応え・コストパフォーマンスの5項目で点数もつけましたので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね!
手軽さ :★★★☆☆(高いほど手軽に調理できる)
粒の大きさ:★★★☆☆(高いほど粒が大きい)
粘り気 :★★★☆☆(高いほど粘り気が強い)
歯ごたえ :★★★☆☆(高いほど歯ごたえがある)
コストパフォーマンス:★★★☆☆(高いほどコストパフォーマンスがいい)
スーパーやドラッグストアなどでよく見かけるケロッグのオートミール。クイックタイプのオートミールなので、水180mlで調理すると、かなりとろっとしたおかゆになります。筆者にはちょっぴり柔らかすぎたので、150mlで調理してみると食べやすくなりました。ケロッグのオートミールは柔らかめなので、食感のあるタイプが好みの人はもう少しお水を控えてもよさそうです。
麦の香りは控えめで、どちらかといえばシリアルに近い印象です。他のオートミールに比べてほんのり甘みを感じるような気も。牛乳や豆乳などと合わせてもいいと思います。
手軽さ :★★★★☆
粒の大きさ:★★★☆☆
粘り気 :★★★★★
歯ごたえ :★★☆☆☆
コストパフォーマンス:★★★☆☆
<商品情報>
商品名:ケロッグ オートミール
価格:387円(税込)
内容量:330g
栄養成分(30gあたり):エネルギー117kcal、たんぱく質4.1g、脂質2.8g、炭水化物20.5g(糖質17.5g、食物繊維3.0g)、食塩相当量0g
とろっとした食感が印象的な「日食 プレミアム ピュアオートミール」。こちらもクイックオーツなので、さほど煮込まなくてもすぐに柔らかくなるので、手早く食べたい人にはぴったりです。
筆者はとろとろ系のおかゆが苦手なので、ちょっと食べづらく感じました。オーツ麦の匂いやクセはかなり控えめなので、とろ~っと炊いたおかゆが好き!と言う人なら、おいしく食べられると思います。
ご紹介したオートミールの中でも、かなり優しい食感です。温かいうちは柔らかめのおかゆといった印象ですが、冷えてしまうとやわやわのままプリンのような食感に固まってしまうので、この食感が苦手な人もいるかもしれません。初めのうちは1食(30g)よりも少なめで調理し、すぐに食べきれる量に調節して試してみるのがいいかもしれませんね。
手軽さ :★★★★☆
粒の大きさ:★★★☆☆
粘り気 :★★★★★
歯ごたえ :★★☆☆☆
コストパフォーマンス:★★★☆☆
<商品情報>
商品名:日食 プレミアムピュアオートミール
価格:388円(税込)
内容量:300g
栄養成分(30gあたり):エネルギー111kcal、たんぱく質4.4g、脂質2.0g、炭水化物20.58g(糖質17.28g、食物繊維3.30g)、食塩相当量0g
ナチュラルキッチンのオーガニック・オートミールは、粒が大きくしっかりとした歯ごたえがあり、筆者には食べやすく感じました。粒が大きいことで、他のロールドオーツよりもお米っぽさがあります。
長く煮るととろっとしてしまうので、筆者としては食感が残る程度に短めに加熱するのがおすすめです。さっと加熱するとプチプチした食感を、長く火を通すとふっくらした麦ごはんのような食感を楽しめます。柔らかいおかゆが好みの人は、少し長めに火を通してもふっくらした麦の食感が強くなり、食べやすくなると思います。
今回ご紹介したロールドオーツの中でも特にお米に近い印象だったので、中華がゆだけでなく、卵を入れた雑炊や豆乳を使ったリゾットなど、お米の代わりにこちらのオートミールを使ってみようと思っています♪
手軽さ :★★★★☆
粒の大きさ:★★★★★
粘り気 :★★★☆☆
歯ごたえ :★★★★☆
コストパフォーマンス:★★★★☆
<商品情報>
商品名:ナチュラルキッチン オーガニック・オートミール
価格:422円(税込)
内容量:300g
栄養成分(100gあたり):エネルギー379kcal、たんぱく質13.2g、脂質6.5g、炭水化物67.7g(糖質57.6g、食物繊維10.1g)、食塩相当量0.02g
こちらは業務スーパーで販売されているカナダ産のオートミールです。業務スーパーのオートミールは大袋で流石の安さ!1kgのビッグサイズで、持って帰るのに苦労するほどです。チャックがついているので保存しやすいのもいいですね。
粒感のあるロールドオーツなので、中華がゆにしてもしっかり麦の食感が残っています。麦の香りは多少ありますが、気になるほどではありません。味付けをしっかりしておけば、主食としてもおいしく食べられると思いますよ。
手軽さ :★★★★☆
粒の大きさ:★★★★☆
粘り気 :★★★☆☆
歯ごたえ :★★★★☆
コストパフォーマンス:★★★★★
<商品情報>
商品名:本格オートミール
価格:418円(税込)
内容量:1kg
栄養成分(100gあたり):エネルギー375kcal、たんぱく質12.5g、脂質6.3g、炭水化物67.5g(糖質57.5g、食物繊維10.0g)、食塩相当量0g
こちらも同じく業務スーパーで見つけたオートミール。先ほどの本格オートミールも十分安かったですが、こちらのラトビア産オートミールは100gあたり31円という驚きの安さ!あまりの安さい思わず値段を確認してしまったほどです。
業務スーパーの店員さんによると、こちらのオートミールは売れ筋商品で、別の種類と交互に入ってくることが多いのだとか。購入個数に制限がある場合もあるほど人気のようです。
あまりの安さに「味はどうなの……?」と心配になってしまいますが、意外にもオーツ麦の食感がしっかり残っており食べやすい!クセも少なく麦のかみごたえも感じられるので、高いオートミールを買って失敗してしまったらどうしよう……と言う人は、まずはこれを試してみるのがいいかもしれません。
手軽さ :★★★★☆
粒の大きさ:★★★★☆
粘り気 :★★★☆☆
歯ごたえ :★★★★☆
コストパフォーマンス:★★★★★
<商品情報>
商品名:オートミール(ラトビア産)
価格:155円(税込)
内容量:500g
栄養成分(100gあたり):エネルギー359kcal、たんぱく質14.1g、脂質7.0g、炭水化物65.9g(糖質54.1g、食物繊維11.8g)、食塩相当量0g
鍋での調理だけでなくレンジ調理でも食べられ、プチプチした食感も楽しめるクエーカーの「オールドファッションオートミール」。オーツ麦の食感がしっかり感じられるので、筆者としてはかなり食べやすかったです。麦の香りはありますが、ほんのり香る程度なので気になりません。
香りよりも食感を重視したい筆者にはかなり好みの商品でした。中華だしで味付けすると、雑穀おじやのような味わいに。同じ水の量・調理時間でも、ほかのオートミールよりもさらっとした仕上がりになります。時間を置いてもどろっとしづらいため、初心者でも扱いやすいと思いますよ。
手軽さ :★★★★☆
粒の大きさ:★★★★☆
粘り気 :★★★☆☆
歯ごたえ :★★★★☆
コストパフォーマンス:★★★☆☆
<商品情報>
商品名:クエーカー オールドファッションオートミール
価格:956円(税込)
内容量: 510g
栄養成分(40gあたり):エネルギー156kcal、たんぱく質5.3g、脂質2.9g、炭水化物27.1g(糖質23.4g、食物繊維3.7g)、食塩相当量0g
塩味がついており、小分けされているため手軽に食べられる「クエーカー インスタントオートミール」。1袋28g入りで12個入っており、お湯をかけるだけで食べられます。
とはいえ、ほんのりした塩味なのでそのまま食べるのは味気ない感じも……筆者は軽く鶏がらスープの素を振り、味を変えながら食べました。粒は細かめなのでとろっとしているのですが、粒の大きさはばらばらなので麦の食感が残っている部分もあります。
味付きですが、麦の香りも残っているので、一般的なシリアルに近い印象を受けました。なんといっても計量や味付けの手間がないので、職場でのランチタイムや出張先などで活躍してくれそうです。
手軽さ :★★★★★
粒の大きさ:★★☆☆☆
粘り気 :★★★★☆
歯ごたえ :★★☆☆☆
コストパフォーマンス:★★★☆☆
<商品情報>
商品名:クエーカー インスタントオートミール レギュラー
価格:648円(税込)
内容量: 336g
栄養成分(28gあたり):エネルギー100kcal、たんぱく質4g、脂質2g、炭水化物18g(糖質15g、食物繊維3g)、食塩相当量0.19g
アイリッシュオートミールは、スティールカットタイプのオートミールです。鍋で15分ほど加熱が必須だけあって調理に手間はかかりますが、筆者はこちらがいちばんおいしく感じました!
オーツ麦特有のプチプチとした食感があるので、おかゆと言うよりは雑炊に近い印象です。牛乳や豆乳などで甘くして食べたい場合にはオススメできませんが、オートミールでもできればお米に近い食感を感じたい!と言う人にはぴったり。
中華がゆでもおいしくいただけましたが、コンソメスープなど洋風の味付けの方がより合うように感じました。
手軽さ :★☆☆☆☆
粒の大きさ:★★☆☆☆
粘り気 :★★☆☆☆
歯ごたえ :★★★★★
コストパフォーマンス:★★★☆☆
<商品情報>
商品名:オドラムズ アイリッシュオートミール
価格:535円(税込)
内容量:454g
栄養成分(40gあたり):エネルギー150kcal、たんぱく質4g、脂質2g、炭水化物26g、食塩相当量0.19g
エルサンク・ジャポンのオートミールは、クイックオーツとロールドオーツのちょうど中間といった印象で、粒の大きさは細かめです。
乾燥した状態ではしっかりした粒に見えるのですが、火を加えるとほろほろっと細かくなります。とはいえ、「ケロッグ オートミール」や「日食 プレミアム ピュアオートミール 」といった他のクイックオーツに比べると粒感が残っているので、とろとろ系のおかゆが苦手な筆者でも食べやすかったです。
内容量に対してちょっぴりお高めかな?と思うのですが、雑味が少なく食べやすいので、食感が控えめのオートミールを探している人にはオススメです。お菓子作りにも向いているのではないかな?と感じました。
手軽さ :★★★★☆
粒の大きさ:★★☆☆☆
粘り気 :★★★★☆
歯ごたえ :★★★☆☆
コストパフォーマンス:★★★☆☆
<商品情報>
商品名:エルサンク・ジャポン 有機オートミール
価格:430円(税込)
内容量:250g
栄養成分(40gあたり):エネルギー150kcal、たんぱく質4.2g、脂質3.4g、糖質23.8g、食物繊維3.8g、食塩相当量0.4mg
「こめたつ自然の蔵」のオートミールは800gと大容量ながら、送料込み1080円でお家まで届けてくれるのが嬉しい!
時間を置いても柔らかくなりにくいので、オーツ麦の食感が好みの人にはハマるはず。筆者は粒感のあるおかゆが好みなので、かなり食べやすく感じました。オーツ麦特有の匂いも少ないので、主食として食べてもあまり違和感がありません。梅干しや塩昆布などの和風のトッピングをしてもおいしいですよ!
麦ご飯で作った中華がゆ、といった印象の淡白な味わいで、甘い味付けにはあまり向かないのではないかと思います。加熱した後もとろみは少なく、おかゆというより雑炊に近いサラッとした食感でした。
手軽さ :★★★★☆
粒の大きさ:★★★★☆
粘り気 :★★★☆☆
歯ごたえ :★★★★☆
コストパフォーマンス:★★★★☆
<商品情報>
商品名:こめたつ自然の蔵 有機オートミール
価格:1080円(税込)
内容量:800g
栄養成分(100gあたり):エネルギー379kcal、たんぱく質13.2g、脂質6.5g、炭水化物67.7g(糖質57.6g、食物繊維10.1g)、食塩相当量0.02g
似ているようで結構違うオートミールたち。10種それぞれにおいしい食べ方がありそうだと感じましたが、オートミールを初めて買う人にオススメなのは「ナチュラルキッチン オーガニック・オートミール」です。
粒がしっかりしており、お米に近い感覚で食べられるので雑穀ごはんなどが好きな人ならきっとおいしく食べられるはず!お米の代わりの主食として食べても、違和感のない味わいです。
オーガニック・オートミールを食べてみて、もっと柔らかめがいいと感じる人はクイックオーツを、しっかりした歯応えがある方が良いと感じる人はスティールカットオーツを試してみるのがいいと思います。
ヘルシーで栄養豊富なオートミールは、ダイエットだけでなく健康維持にも一役買ってくれる注目の食品。万年胃弱の筆者はさまざまなオートミールを1週間ほど試食し続けたところ、胃の重ダルさがスッキリした気がします。オートミールは総じて腹持ちが良いので、うっかりおやつを食べすぎちゃう……なんてことも減りますよ!
とろっと優しいクイックオーツからもちもち食感のロールドオーツ、むぎゅっと歯応えのスティールオーツまでいろんな種類がありますので、自分に合うお気に入りの商品を探してみてくださいね。