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おでんやお味噌汁、いなり寿司など和食メニューで活躍する油揚げ。煮汁がたっぷりと染み込んだ油揚げは、旨味が凝縮されていて美味しいですよね。スーパーなどに並ぶ油揚げは油抜きをしなくても食べられますが、使う料理によっては油抜きをしたほうがより美味しく仕上げることができます。今回は油揚げの正しい油抜き方法と、油抜きした方が美味しく食べられる料理を解説します。
油抜きは必ずしもしなければならないわけではありません。
油抜きをするべきという話には諸説あります。一説によると、昔は古い油で揚げていたことで今より臭いが気になったからなのだとか。
その慣習が今も名残となっているともいわれています。
現在は新しい油を使って揚げているため臭いが気になることはないですよね。
では臭いを和らげる以外のメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。
油抜きは必須ではないものの、油抜きをすることで表面の油を取り除くことができ、料理の見た目や味が一段とよく仕上がるといったメリットがあります。
ここからは、油抜きによって得られる3つのメリットについて紹介していきます。
油揚げは表面に油が膜を作っており、油抜きをしないで調理をすると煮物などの煮汁や調味料が染み込みにくくなってしまいます。
油抜きをしてこの膜を取り除くことで調味料などがよく染み込んだおいしい料理に仕上がります。
余分な油を取り除くことができ、カロリーが減ります。
油揚げそのものの油っぽさがなくなるのでヘルシーに仕上げることができます。
1枚あたり約10〜15kcal程カロリーをカットすることができます。
油は時間が経つにつれて酸化する性質があります。酸化した表面の油を落とすことでより料理が美味しく仕上がります。
では実際にどのように油抜きをすればいいのでしょうか。油揚げの油抜きにはいくつか方法があります。使う料理や状況によって使い分けるといいですよ。
1.沸騰した湯に油揚げを入れ、1〜2分茹でる。
2.ザルにあげて湯を切り、粗熱がとれたらペーパータオルなどで水気をとる。
1.油揚げをザルにのせ、全体にお湯をかける。
2.裏返してもう片面も同じように全体にお湯をかける。
3.そのまましばらく時間をおいて粗熱がとれたら水気をとる。
1.油揚げをペーパータオルに包み、耐熱皿にのせる。
2.電子レンジ(500W)で約1分加熱する。
3.電子レンジから取り出し、粗熱がとれたらペーパータオルで強く押し当てながら油を取り除く。
今回ご紹介した3種の油抜きは、それぞれ料理によって使い分けるのがおすすめ。
茹でるべきか、電子レンジにすべきか、はたまた油抜き自体が不要か、それぞれおすすめな料理をご紹介します。
煮物やおでんなど、出汁や素材の旨みをたっぷり染み込ませたい時は、熱湯で茹でて油抜きをするといいでしょう。
そのまま料理に使ってしまうと、油揚げの表面の油膜が煮汁の染み込みにくくなってしまい、ふっくらとした食感さえも損ねてしまいます。
また、熱湯で茹でて油抜きをすることで十分に油が抜け落ち、料理の見た目も綺麗に仕上がります。
和物や焼き物として使うことがおすすめです。電子レンジで油抜きをすると、少し油揚げが縮んで薄くなってしまうので、形や食感を残したい場合は電子レンジでの油抜きが適しています。
油揚げをそのままトースターやグリルなどを使って、カリッと仕上げたい場合は油抜きを省略することができます。また、焼いた油揚げをクルトンのように細かく切ってサラダの上にのせたりするのもおすすめです。
油抜きはちょっと面倒なイメージがありますが、ひと手間を加えることで料理が美味しく仕上がります。電子レンジで簡単に油抜きをすることもできるので、料理や状況に合わせて色々試してみるといいですね。