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夏が旬のオクラは、サラダや和え物、煮物などさまざまな料理に活躍してくれます。でも気付くと冷蔵庫の中で黒ずんでしまっていた、シワシワになっていた……なんてことも。できるだけ長持ちさせて、無駄なく使い切りたいですよね。この記事では、オクラが長持ちする保存方法を、冷蔵の場合と冷凍の場合に分けて解説します。
オクラは低温や乾燥に弱く、日持ちしにくい野菜です。キッチンペーパーやポリ袋に包むなどの対策をして、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。
冷蔵の場合の日持ちの目安は4日~1週間ほどで、それ以上長持ちさせたい場合は冷凍保存がおすすめです。
オクラを保存していたら、オクラが黒くなったり、一部に黒いものがついたりすることがあります。この場合、オクラの様子を見てみて、傷んでいないようであれば食べられます。
オクラが変色するのは、低温にさらされた場合起きる低温障害や、栽培中や収穫後についた傷が酸化してしまうのが原因です。低温障害の場合は味が落ちてしまっていることもありますが、どちらの場合も食べても問題ありません。
ただし、以下の場合はオクラが傷んでいるサインです。黒くなっている場合でも、そうでない場合でも、このようなサインがみられたら食べるのを控えましょう。
・表面だけでなく、切り口や種も茶や黒に変色している
・表面にぬめりがある
・変なニオイがする
・水分が抜けきってシワシワになっている
オクラから水分が抜けてシワシワになりはじめたら、傷みはじめのサインです。シワシワになる前に食べきるようにしましょう。
※参照:JA宮崎経済連「オクラ」,コープ北陸事業連合「組合員Q&A」
オクラを長持ちさせる保存方法について、冷蔵・冷凍の場合に分けて解説します。
オクラは低温に弱い野菜です。すぐに使う予定がある場合でも、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。日持ちの目安は4~5日ほどですが、買ってきたときのオクラの状態にもよるため、なるべく早めに使い切るようにしましょう。
野菜室で保存するときはオクラが乾燥しないよう、キッチンペーパーなどに包みます。
さらにポリ袋や冷凍用保存袋に入れ、口を閉じます。
もし4~5日以上長持ちさせたい場合は、別の裏ワザもあります。詳しい方法や、本当に長持ちするのか比較検証した結果は記事の後半でご紹介します。
和え物やサラダなどにオクラを調理した場合や、オクラを茹でた場合の日持ちは1~2日ほどです。
調理すると日持ちしにくくなるので、食べ切れる量を調理するようにしましょう。
オクラをさらに長く保存したい場合、冷凍保存がおすすめです。生のまま、または下茹でしてから、どちらでも冷凍できます。どちらの場合でも1か月を目安に使い切りましょう。
オクラは冷凍しても食感が変わりにくいので、冷凍向きの野菜です。
ただし、生のまま冷凍すると、くにゃっとした食感になりやすいので、気になる方は一旦茹でてから冷凍しましょう。
オクラを生のまま冷凍する場合、下処理を済ませてから凍らせます。
解凍するときに下処理をすればいいのでは?と思うかもしれませんが、凍ったまま加熱する方が食感が変わりにくいため、冷凍前に下処理しておいた方が便利です。
まずヘタの先端を切り落とし、ガクと呼ばれる硬い部分を削り取ります。そして塩を使って板ずりし、うぶ毛を取り除きます。
塩を洗い流して水けをとったら、オクラを3~4本ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れて凍らせます。
解凍するときは凍ったまま加熱調理します。和え物やサラダに使うときは、凍ったまま鍋に入れて茹でてください。炒め物や煮物に使うときは、凍ったまま好みの大きさに切り、そのまま鍋やフライパンに入れて加熱します。
下茹でしてカットしてから冷凍しておくと、そのまま和え物やサラダに使えるので便利です。
ヘタとうぶ毛の下処理を済ませたオクラを熱湯で1分ほど茹で、流水にとって冷まします。加熱は電子レンジで行ってもOKです。その後、水けをとって使いたい大きさに切り、冷凍用保存袋に入れて凍らせます。
解凍するときは、使いたい分だけ袋から取り出してそのまま和え物やサラダに使えます。すぐに解凍されるので、凍ったまま味付けをして、器に盛るころには自然解凍されていますよ。スープや炒め物などの加熱用に使う場合も、凍ったままフライパンに入れて加熱してください。
保存期間の短いオクラは、水を入れたビンにオクラを逆さに入れて保存することで1週間以上日持ちします。オクラに適度な水分を与え、さらに密閉することで乾燥を防ぎます。
まずヘタの先を切り落とし、オクラが水を吸収しやすいようにします。
ビンなどの縦長の容器に、オクラの先が浸かるくらいの水を入れ、オクラを逆さにして入れます。
ビンのフタか、ラップ+輪ゴムなどをして密封し、冷蔵庫の野菜室で保存します。2日に一度ほど水を替えてください。様子を見ながら、オクラがやわらかくなってくる前に早めに使い切りましょう。
オクラをビンに入れる保存方法は、実際どの程度効果があるのでしょうか?
「そのまま野菜室に入れる」「キッチンペーパーに包みポリ袋に入れる」「ビンに水を入れ逆さに入れる」の3つのパターンで比較検証をしてみました。
1週間、冷蔵庫の野菜室で保存したところ、見た目や触った様子に違いが出ていました。
・そのまま…しわしわになり、全体的に黒ずんでいる。持つとやわらかく、もう食べられない様子。
・キッチンペーパー+ポリ袋…表面に少々シワが寄っている。写真では「ビン+水」と見た目はさほど変わらないように見えるが、触るとやわらかい。すぐに調理すればまだ食べられる。
・ビン+水…表面に多少シワがあるものの、ハリがある。持つと硬く、やわらかくなっていない。まだもう少し保存できそう。
結果は、やはり裏ワザを使ったものが一番状態がよいというものになりました。何もしないとすぐに傷んでしまうオクラも、このように工夫することで長持ちすることがわかりました。オクラがたくさん手に入ったときなどは、ぜひ試してみてくださいね。
オクラがたくさん手に入ったときに役立つ、簡単なレシピを3つご紹介します。
オクラと長芋の和え物
オクラ、長芋、○梅干し、○ポン酢、○ごま油
調理時間:10分
オクラとツナのごまポン和え
オクラ、ツナ缶詰(オイル漬け)、○ポン酢、○すりごま(白)、○砂糖、○ごま油
調理時間:10分
オクラのねばねば冷奴
豆腐(絹)、オクラ、梅干し、しょうゆ(好みで)
調理時間:5分
シワシワになってしまいやすいオクラも、正しく保存すれば長持ちさせられます。シャキシャキ、ネバネバがおいしいオクラを、最後までムダなく使い切ってくださいね。