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すっきりと整理収納ができた片付いた家、憧れますよね。お金と整理収納のプロである前佛朋子さんによると、そんな家は居心地が良いだけでなく、家計管理もしっかりできるのだとか。片づけ上手&家計管理上手になれる具体的な方法も紹介します。さっそく実践して、もっと豊かな暮らしを手に入れましょう。
ファイナンシャルプランナーで整理収納アドバイザーの前佛朋子です。家を片付けられるようになると、お金が貯まりやすくなります。なぜなら、お金とモノは連動しているところがあるから。その関係はとてもわかりやすく、何も考えずにお金を使っていると、モノが増えていきます。さらに増えたモノのせいで家が散らかり、ときに家計を圧迫することも少なくありません。このように多くの人が頭を悩ませがちな片付けと家計。その悩みをなくすためは、無駄のないお金の使い方と整理収納を実践することが大事なのです。
整理収納ができる人は、いつでも家の中をキレイに保ちたいという気持ちが強いもの。さらにそれに連動してお金も考えながら使っています。その結果、お金が貯まりやすい家計が実現します。では、なぜお金が貯まるようになるのか、その理由を見ていきましょう。
家の中を整理でき、わかりやすく収納できれば、どのようなモノを持っているのかを把握できるようになります。それにより、余分なモノを買わなくなります。お金を使う機会が減れば、必然的に貯金ができるようになります。
引き出しや棚などにモノを次々と詰め込んでいくと、どうなるでしょうか。埋もれるモノができて、奥に入ったモノの存在がわからなくなりかねません。もしもその中に使いたいモノがあっても、そもそも存在を忘れていたり、探し出しにくかったりして、また買うことに……。これは、いわゆる重複買いですね。家にあるのにわざわざ買わなくてはならなくなるのは、お金の無駄です。そういった無駄遣いを防ぐためにも、整理して持ち物を把握できるようにしておくことは、大事なことなのです。
整理収納ができるようになると、自分にとって何が大切で、どんなモノが本当に必要なものかがわかるようになります。これはとても重要なポイントで、大切なモノ、必要なモノがわかっていると、買い物をするときに本当に買ってもいいモノかどうか、考えることができます。
考えて買い物ができるということは、衝動買いをなくせるということ。無駄なお金を使わなくなり、お金を貯められるようになるのです。また、家の中が整理できると、気持ちが落ち着き、ゆとりが生まれて、住まいも家計も良くしていこうという意欲がわくものです。その気持ちの変化が、お金の貯まりやすい家計に変えていくきっかけとなるでしょう。
では、お金が貯まりやすい家計に変えていくためには、具体的に何をすればいいのでしょうか。お金が貯まりやすくなる整理収納術を5つご紹介します。
「欲しいから買う」ではなく「必要だから買う」というように、買い方を意識してみるのです。たとえスーパーでセールになっていたとしても、安いから買いだめするのではなく、使う分だけ買うように心がけてみてください。本当に使うかどうかをよく考えてから買うことは、家計を安定させるために大切なことです。
特に食品には賞味期限と消費期限があります。必要以上に買い過ぎて期限を迎えてしまうことで生まれるのは、食品ロスです。食品ロスはお金やモノの無駄を生み出すだけでなく、ゴミを増やすことにもなり、環境に悪影響を与えます。気持ちよく暮らしながら、安定した家計にしていくためにも、買ったモノは使い切るようにしていけると良いですね。
ポイントは「7割収納」です。たとえば冷蔵庫や戸棚の中は、入れられるだけ詰め込むのではなく、しまってあるモノが一目でわかるようにしておくのがベスト。最適な収納量は、収納スペースの約7割なのです。この量にしておくと収納スペースにゆとりができて、モノが埋もれてしまうことはありません。
自宅に保管するモノの量について、自分自身のルールを決めておくのです。セール品の買いだめはやめて、在庫は1個か2個程度と少なめにとどめておくようにするのがおすすめです。在庫が減れば収納スペースにゆとりが生まれますし、在庫を無駄なく使い切ることができます。また、在庫を必要最小限にするとモノの管理がしやすくなり、さらには買い物のペースがつかみやすくなって、家計管理もしやすくなるというメリットもありますよ。
これまでお伝えしてきたように、整理収納と家計管理は密接につながっていることは、おわかりいただけたのではないでしょうか。今回お伝えした、お金が貯まる整理収納術を実践すれば、お金の使い方が変わり、貯蓄しやすい家計に変えていくことができます。
すべての基本は「必要なモノだけ買い、整理収納を実践する」ということ。これからはモノの買い方を考えて、整理収納を心がけることで、お金の貯まる安定した家計を目指してください。